てんてん
kinyokuteki janai
本品は『禁欲的じゃない』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。
本編後、銀の部屋に
妹のこがねが突然やってくるお話です。
非番の皆藤が銀の部屋で
銀の帰りを待ってくれているはずの某日、
まっすぐに家路についていた銀は
携帯電話に妹・こがねからの着信を受けます。
銀さんの部屋の台所に
すっごく大きな男の人が居るの!
警察呼ぶ!?
自宅のドアの前にこがねが
緊急用にと実家に預けてある
合鍵を持っていて
ドアを開けた玄関先には
タンクトップにハーフパンツ姿の
皆藤がいました。
皆藤をびっくりさせたかと思っていると
よく似ているので一目で妹だと判ったと言い
逆に彼女の方がびっくりしただろうと
気遣ってくれます。
しかし、大学生のこがねは
不躾な視線で皆藤を見ています。
皆藤と付合っている事は恥ずかしくないし
姉達にには紹介し、両親にも伝わっています。
それでも妹には告げておかなかったのは
こがねの反応が過剰だからに過ぎません。
銀の友達かと聞いてきたこがねに
迷いながらも彼氏と応えると
かーれーしー!?と、
何度も繰り返させて閉口してしまいます。
警戒する様なこがねの様子に
晩飯は作ってあるから帰るという皆藤を
銀は慌てて引きとめます。
寧ろこがねに遠慮して欲しいと思いますが
こがねに引く様子はありません。
失礼な態度をとるなら帰れという銀と
戸惑うのは当然という皆藤にこがねは・・・
A6判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
1頁2段組み12頁の長めな番外編は
銀が妹こがねの突撃訪問されるお話です。
休日に銀の部屋の掃除をして
夕食を作っていた皆藤ですが
銀の妹が就職内定が決まった報告をと
予告なくやってきてしまいます。
銀は家族に皆藤との付合いを
隠すつもりはありませんが
突然妹が押し掛けてきて
皆藤が鉢合わせするとは
夢にも思っていませんでした。
銀の家族の仲の良さは皆藤も知るところなので
こがねが謝る事で事態は収拾しますが
仲良し家族の中で自分だけ知らされなかったら
突撃訪問してやるぞ!!って気になっても
仕方がない様な気がしましたね。
皆藤の料理を食べたこがねは
銀同様に胃袋をガッツリ掴まれてて
大団円となりますが
皆藤はゲイだと打ち明けて以来
親子の関係を断たれていたという
裏事情が暴露されてるという
オマケ付きでした。
自分が思っていた以上に
皆藤を傷つけていたと知る銀は
居たたまれなくなりますが
そんな銀だから皆藤も今まで恋人以上に
愛おしくて堪らないのだろうと
思わせてくれるお話でした。
短編ペーパーはちょっと微妙でしたが
本品は緩急あって良かったです♪