てんてん
kedamono switch
本品は『野獣なボスに誘惑されてます』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、
樋口が初めて入江の部屋を訪れるお話です。
ピンポンとインターフォンが鳴り
家はいそいそと玄関に向かいます。
ことさらゆっくりとロックを外し
視線を外してドアを押すと
深紅の薔薇が目に飛び込んできました。
来たよ 勉ちゃん
百本はあるだろう大きな花束を抱え
樋口は悪びれることなく
笑顔のまま花束を押しつけてきます。
渋々受け取った入江を眺めて
樋口は更に笑顔を深めて
情熱の赤い薔薇が入江によく似合うと
恥ずかしいセリフを永遠と述べられ
入江はもらったばかりの花束を
床に叩きつけそうになりますが
花に罪は無いと思い留まります。
とりあえずも上がれと顎で示すと
なぜかドアの外に消えた樋口は
スーツケースを引き摺って入ってきました。
少なくても一週間分の荷物が入る程の
スーツケースには樋口の愛用品が入っていて
これからお互いの家を行き来するからと
持ち込んだようです(笑)
本人的には気を利かせたつもりでも
住人の許可なく大量の私物を持ち込むなんて
言語道断ですが
入江がブチ切れようが喚こうが
自分の思った通りにしか行動しない樋口に
入江は諦めるしかありません。
しかも
樋口は客じゃなくて彼氏だからと
早くイチャイチャしようと誘ってくるほど
早々にリラックスしている様子(笑)
入江が樋口を放ってキッチンで
もくもくと貰った薔薇を処理をしていると
背後から抱きついてきます。
水揚げした薔薇を綺麗に整えて
過敏に生ける間も樋口の腕は
入江の腰に巻きついたままで
鬱陶しいことこの上ありません。
打てば響くような減らず口を叩く入江を
樋口は嬉しそうに見つめ唇を塞いでも
腕は片時も入江の腰からはなれません。
唇が離れると慌てて息を継ぐ入江を
樋口は笑顔のままで見つめています。
自分本位な上に
余裕しゃくしゃくな態度に強く睨んでも
全く動じない樋口がまた腹立たしくて…
B5サイズペーパー両面を使った
少し長めの番外編になります。
プライベート・アシストとして
入江は樋口の部屋には何度も訪れていますが
今回は初めての逆パターンというお話です♪
会社でも人目が無ければ
いちゃいちゃしてくる樋口ですが
入江に部屋に招かれて
いつも以上にべったりしてきます(笑)
入江としてもそれはそれで嬉しいのですが
初めてやってくる樋口の為に
いろいろ用意していたのにままならず
果てはいろいろ準備していた事を
樋口に暴かれて逆切れしちゃうという
展開がとっても楽しいSSでした♪
入江が何を言っても樋口に全て
ポジティブに自分本位に捉えられて
入江が振り回されているのですが
樋口にとっては
全ては入江が可愛すぎるからって
理由では入江の負けは確定ですよね (^_-)