てんてん
shippo ga suki yumemiru koneko
本品は『しっぽが好き~夢見る子猫~』の
フェア書店限定配布の特典ペーパーです。
本編後、
尻尾を生やした千翔がある事をたくらむお話です。
千翔は現在、
蒼甫もとで助手をしています。
約三年前、
アルバイトの飼育係をしている際に
生まれたユキヒョウ達は
成獣になった今でも千翔に懐いています。
代理母をしたせいかとも思いましたが
他のネコ科の獣たちはそうでもないので
彼らが特別なのかと結論付けました。
今日も二匹のゲージに入ると
尻尾をピンと立てて駆け寄ってきて
千翔を熱烈歓迎してくれます。
彼らを運動場に連れ出す前に
ケージ内を点検していた千翔ですが
ふとユキヒョウ達の視線を感じて
動きを止めてしまいます。
実は本日の千翔は
彼らの尻尾と同じものを
喪白衣の下に隠していたのです(笑)
蒼甫が時々無性に触りたくなると
タダをこねて尻尾を出させたのですが
ユキヒョウ達が成獣となった今
彼らと千翔の尻尾は瓜三つな状態で
千翔には蒼甫が
千翔の尻尾にのみ拘る意味が
全くわかりません。
そこで千翔は後からやってくる蒼甫に
あるイタズラを仕掛ける事を思い付き・・・
A4サイズペーパー両面を使った
文庫頁7枚分の番外編です。
天才児設定な千翔ですが
良くも悪くも蒼甫に慣らされて
可愛くなってるその後編でした。
千翔が思い付いたのは
蒼甫に自分の尻尾を選ばせる事。
二匹のユキヒョウを抱きしめて
全身にすっぽりとブランケットを被り
尻尾だけをのぞかせる状態で
蒼甫を待つ事にしたのです。
やって来た蒼甫が
千翔の尻尾を選び間違えたら
ユキヒョウ達と一緒に
引っ掻いてやろうと思っていたのに
蒼甫はいい眺めだから
このまま見物していたいと言いだして
半ば以上本気な発言に
千翔が慌ててしまうのがおかしいです(笑)
蒼甫は無事に千翔の尻尾を当てたので
千翔の心配は払拭されますが
ご褒美をねだられてタジタジになってしまう
というオチまで楽しく読めました。
蒼甫は「尻尾」が好きなのではなくて
「千翔の尻尾」が好きなのでしょうが
千翔にはソレが判っているのか
微妙なところがMYツボでした♪
本人無自覚な言動が
相手の好みのツボっていうのは
ムフフって思えて大好きです (^o^)丿