いとしい音のねむる庭 コミコミスタジオオリジナル特典

itoshii oto no nemuru oto

いとしい音のねむる庭 コミコミスタジオオリジナル特典
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
いとしい音のねむる庭

商品説明

文庫発売記念
コミコミスタジオオリジナル特典SSカード
表面は文庫カバーイラスト、裏面に千秋が椎とともに庭の片づけするSSを収録しています。

レビュー投稿数1

記憶の底に沈んでも

本品は『いとしい音のねむる庭』の
コミコミスタジオオリジナル特製イラストカードです。

特製カードは
表面が文庫カバーを使ったカラーイラスト、
裏面にショートショートを掲載しています。

本編後、千秋視点で
椎を手伝って庭の片づけするお話です。

祖父母が他界してから
手入れされていなかった千秋家の庭を
椎はすこしづつ手を入れていました。

しかし一人では限界があり
雪が降る前に千秋も椎を手伝って
庭の片づけをしました。

椎は雪が溶けたら種と苗を買って
花壇と畑を作りたいと言います。

そんな椎の言葉に
千秋は祖母の事を思い出します。

祖母が庭に出るのが好きだった事は
覚えていますが
その庭で何をしていたのかという記憶は
曖昧でした。

俺って薄情なのかな

どんどん祖母のことを忘れていく自分に
ちょっと落ち込む千秋でしたが
そんな千秋に気付いた椎は…

文庫サイズのカード裏面なので
日常のちょっとした一コマになります。

祖母が他界したのは
ソレほど昔の事じゃないのに
おぼろげな記憶しか無くなっている事に
千秋は落ち込んでしまうのですが

一緒にいても
全部を覚えておくなんて無理だし
千秋は大事な所は覚えてるから
薄情じゃない

椎は懸命な口調で
千秋の言葉を否定してくれます。

普段は無口でそっけない椎の
ストレートな言葉に
千秋の方が照れくさくなってしまいます(笑)

椎の優しさを愛しいと思い
ふとしたしぐさや屈託のない笑顔を
忘れたくないと思う千秋ですが

忘れるという事は
新しい記憶が重なっていく事であり
それは悪い事じゃないと気付きます。

誰かとともに暮らすという事は
思いがけない変化をもたらします。

自分に変化をもたらす椎の存在を
千秋が大切にしている事が伝わる
ほのぼのとしたSSでした♪

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