てんてん
secret cruise wa kikiippatsu
本品は『シークレットクルーズは危機一髪―』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、
伊吹がヴァルラムと奇祭を見に行くお話です。
がーちーまーらー!
神輿を支える最も太い縦棒の
先頭を任されたいなせな青年は
法被とふんどしのみの逞しい肉体をさらし
誇らしげに声を張り上げています。
まーらー、まーらー、おっきいまーらー!
掛け声に応える他の担ぎ手もまた
法被とふんどしの男集のみです。
彼らが高々と担ぎ上げる神輿は
雄々しく反り返り黒光りする
巨大な男性器、摩羅の模型で
本モノと見紛うばかりの出来です。
普通なら羞恥で
居たたまれなくなりそうなのに
神輿を囲む善男善女は
老いも若きも担ぎ手たちと一緒に
男性器の名称を喚呼しています。
神輿の進行ルートに並ぶ屋台には
両脇にマシュマロをつけたチョコバナナや
巨大キノコの丸焼き等
男性器に似せたモノであふれています。
そして伊吹の前には
法被とふんどしをといういでたちで
ヴァルラムが恭しく手を差し出していました。
さぁ、行こうか伴侶どの
頬をわずかに紅潮させた彼は
伊吹を熱く見つめています。
そもそもこの異様な祭りは無何なのか、
なぜ自分達はこんなところに居合わせて
ヴァルラムはそんな姿でいるのかと
伊吹には全く今の状況がわかりません。
どうやらヴァルラムは伊吹ともに
神輿を担ごうと誘っているらしいのですが
なぜに伊吹が参加と思っているだろう?
すると伊吹も参加するつもりだから
法被にふんどしなのだろうと
キョトンとされてしまいます。
指摘されて
自分の身体を見下ろした伊吹は
自分も法被&ふんどしでびっくり!!
こんなモノを着た覚えなど無いし
さっきまで伊吹は美華に贈られた
お揃いのシルクのパジャマのはず・・・
あれ?どうして自分は
パジャマになど着替えたのだろう?
懸命に思いだそうとする伊吹ですが
あちこちでこだまする掛け声に
思考能力が奪われて…
B5サイズペーパー
両面を使った番外編になります。
伊吹がヴァルラムと2人で
男性器を祭るお祭りに参加する
というお話ですが
全ては伊吹の夢での出来事で
伊吹は美華に起こされる展開の
夢オチで一度は伊吹もほっとしますが
美華が来日するヴァルラムに
ぜひ行きたいと言っている祭りの写真を
渡しされて平にびっくり!!
それはまさに夢に見た祭りだったという
最終オチまでアワアワする伊吹が
とっても楽しかったです。
美華もヴァルラムも
突き抜けすぎて変モノが好きなので
伊吹の災難はまだまだ続きそうですよね(笑)