てんてん
sumirebiyori
本品はドラマCD『すみれびより』の
ブックレット掲載作のスペシャルSSです。
本編中、西崎視点で
初めて2人で夜をすごした翌朝のお話になります。
「ふようびより・西澤ver」
まだ朝の九時前なのに
真夏の太陽が高々と昇り
リビングから眺める庭の様子に
日中の暑さを予感させる某日。
西澤は庭で新しい花を咲かせる
芙蓉に視線をやりつつ
まだ二階で眠っている
この花と同じ名前を持つ
恋人の事を思いおこしました。
昨夜初めて身体を繋げた
西澤の最愛の恋人。
小五で出会ってから足掛け八年目の
恋が成就したのはまさに奇跡
・・・というよりも己の執念の成就かもと
西澤は苦笑いを零してしまいます。
芙蓉が同じ気持ちじゃなかったら
危うくただのストーカーとなった自覚が
西澤にはあったのです。
転校した小学校で出会った時
家庭に問題を抱えた芙蓉は
級友に距離を置かれていましたが
西澤は気持ちのまま距離を詰めました。
芙蓉はソレを西澤の正義感と
勘違いした様でしたが
西澤は単に好きな子と
一緒にいたかっただけだったのです(笑)
西澤にとって芙蓉との別れは本当につらく
18で再会した時に再び恋をして
昨日は芙蓉の全てをもらいました。
昨夜の芙蓉を思い出すと
もうそれだけで胸がいっぱいになります。
そんな空想の世界をさまよう西澤を
現実に引き戻したのは
ゆっくりと階段を下りてくる足音で…
ブックレット内で3頁のSSで
本編&CDの最終収録作「ふようびより」を
西澤視点で描いたお話になります。
同じ事象でも視点が違うと
景色が違って見えて楽しいですよね。
原作本を読んだのがだいぶ前なので
タイトルを見ても本編短編がすぐ浮かばず
西澤への芙蓉愛があふれ過ぎなお話だからね
とか思っちゃいました♪
雑なファンでスミマセン <(_ _)>
感想自体は間違ってはいないと思うのですが
一応、西澤って男前な攻様なのに良いのか?!
的な感じが強かったのですよね。
でも芙蓉も
西澤にかなりの王子様フィルターかかって
客観視はしないから無問題?!
まぁ、どっちにしても
まとまった恋人達には野暮な心配かな(笑)