てんてん
sukide sukide
本品はドラマCD『好きで、好きで』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、
志方視点で同棲1年目のGWの
ある日の出来事が綴られています。
志方は基本的に効率主義者です。
無駄を省き、意味のない事に時間を費やす事を
苦痛と感じてしまうのです。
しかし、1年ほど一緒に暮らしている穂木は
志方とは真逆の生活様式を持っていました。
穂木は思いつきであれこれ手を出す上に
基本的に無精なので
四角い部屋を丸く掃いても全く気にしません。
志方はそんな穂木の計画性の無さと
効率の悪さと雑さに目がつぶれないので
結果的に穂木が料理全般、
その他は志方の担当に落ち着いつきました。
それなのになぜか2人は周囲には
「家事堪能な穂木とたてのモノも横にしない志方」
と見られている事が少々理不尽でありました。
五月の連休に志方が休日出勤した日、
終電で戻った志方が見たモノは
穂木が観ただろう映画のパンフレット、
テイクアウトの総菜パック、ビールの空き缶が
放置されたローテーブルと
ソファでくうくう寝こけている穂木自身でした。
志方は穂木を起して寝室に追い込み、
居間をざっと片付けてから就寝、
翌朝もまずは穂木が脱ぎ捨てた衣類を拾い
サイドテーブルで放置されていた
コーヒーカップや文庫本をセッセと片す事から
志方の一日は始まりました。
起きてきた穂木は
自家製ピクルス、温野菜サラダ、2種類の卵料理と
充実した朝食で志方を迎えてくれますが
穂木自身で世話をする気が無いくせに
今度の夏はグリーンカーテンをやってみよう
と言いだして志方はほとほとあきれてしまいます。
穂木との暮らしは
合理性に欠けて無駄ばかりだ。
元同級生が
恋人になってパートナーになっているのは
果たして効率的なのか?
B5サイズペーパー1ですが
文字ぎっしりなのでけっこう長めのお話です。
本作は志方にとって穂木の存在を
志方が日常の生活を振り返る形で描いています。
本編の穂木視点に比べて
志方の愛情表現はやや屈折しいる気がしますが
穂木への愛が無いとココまでできないし
何だかんだと言いつつも
穂木のやりたい事が志方がやる事になってるのに
恋人歴の長さが感じさせられました。
志方の性格的にラブイチャな展開はないですが
できカプらしいほのぼのな感じが良かったです♪
目に見えてラブラブしてなくても
ラブラブ感満載な一作でした(笑)
コミコミスタジオ購入特典SSペーパーです。
2人で暮して1年、GWの出来事。
志方視点で穂木を観察してるみたいなお話でした。
GWだけど休みが合わない2人。
穂木は休日だったのでひとり映画を観に行き、仕事で深夜に帰宅した志方が、テーブルに映画のパンフレットや空の総菜、缶ビールを散らかしたまま、だらしなくソファで寝ている穂木に呆れながらも、それを片すところから始まります。
翌日も志方は穂木が脱ぎ捨てた服を拾い集めて洗濯し、散らかした本なども片付け、おまけに穂木がはじめた家庭菜園までひっそり面倒を見ている状況……。
穂木は料理以外の家事はすこぶるいい加減だけど、志方は几帳面な性格なのでその尻ぬぐいをしています。
注意しても悪びれる風もない穂木に、言っても仕方がないから自分が片付けた方が合理的、と気がつけば黙って志方が料理以外の家事を受け持っていました。
それでも食事だけは丁寧に作る穂木が食卓の席の会話で、ただでさえ増えていく部屋やベランダの緑を気にすることなく「ゴーヤでグリーンカーテンやろう」と無責任に言い出します。
とことん合理性に欠けた提案に、そんなもの金輪際やらないと言いつつも、とても楽しそうに計画する穂木を見ていると、結局は志方も感化されて、まぁいいか……となっていきます(笑)
なんてことない日常のひとコマでしたが、この2人の性格が本当に良く表れていて、長年連れ添った夫婦感がにじみ出ていました。
穂木は志方のことが何年経っても大好きで大好きで、溢れんばかりの好き好きをまき散らしているんですが、この話は志方視点のため、普段は感じ取ることの出来ない志方の穂木に対する好き好きを見ることができます。
相手の欠点も全て含めて受け止める志方の大きな愛情に包まれて、穂木は幸せ者だなと心が温かくなる。
微笑ましいなぁ、幸せそうだなぁ、とにこにこしながら読んでたんですが、反面志方が指摘する穂木のいい加減な部分が、まるで自分に向けられている言葉のようで耳が痛い(^_^;
特に【四角い部屋を丸く掃く。そして気にしない】という部分にはドキっとして、思わず目を反らしました。