てんてん
kekkonshitai to iwaretemo
本品は『結婚したいと言われても』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
本編終了後
大事がな話があると呼び出された那波のお話です。
穏やかな春の日差しが降り注ぐ三月某日。
今日は「スイート・マリッジ」は
珍しく会員が誰も来てておらず
入会の問い合わせがあるくらいので
那波は眠気に負けて
小さなあくびをかみ殺してしまいます。
頭をはっきりさせようとコーヒーを入れて
メールの返信に手をつけようとすると
傍らのスマートフォンが振動しました。
それは恋人・里見からの電話でした。
急で申し訳ないんだが、大事な話があるんだ。
一時間後に新宿丸井の屋上で会えないかな。
いつもは
那波の声をギリギリまで聞きたがるのに
里見は要件を告げて那波の了解を取ると
早々に電話を切ってしまいます。
付き合うようになって日は浅いですが
里見は那波がてれてしまう様な
愛情表現をするしてくれるのに・・・
深刻な声で大事な話があるってなに?
まさか、
仕事が忙しくて別れたいとか?!
新しい恋人ができてしまったとか?!
那波の頭には
不穏な想像ばかりが浮かんでしまい…
本編後、
お付き合いし始めた2人の出来事になります。
思わせぶりな電話を受けて動揺する那波ですが
実際は里見に婚姻届を渡されるというオチ♪
2人ともある意味、
思いこんだら一直線な感じですが
ポジティプ系な里見とネガティブ系な那波の
思考の違いが微笑ましいSSです。
里見は自分の名前を夫欄に書いたものと
妻欄に書いたものを用意するほど
那波にメロメロです。
那波の返事は唇へのキス♪
ドキドキ、ハラハラ、ラブラブなお話でした。
この作品に出てくる攻め様である里見は、私の中で理想の攻め様です!!!
ハイスペックで、すっごく天然で、純で、ロマンチストで、上品で、何よりも受け様を一途に誠実に溺愛してくれる・・・本当に素敵で、那波の事が羨ましくなってしまうぐらい最高の攻め様です。
このおまけペーパーでもそんな里見っぷり全開でした。
仕事中の那波を急に呼び出して、「話がある・・・言いにくい事なんだが・・・」と切り出す里見・・・この辺りが里見っぽいというか・・・こんな紛らわしい呼び出し方や言われ方をしたらそりゃ~別れ話だ・・・と思って那波泣いちゃいますよ・・・ただでさえ、ノンケだった里見との交際に不安を感じていたのですから。
でも、実は里見は婚姻届を持って来たというオチでした。
ここでもまた、里見っぽいな~と思ったのが、「そう形だけでもと思って。一応、夫の欄に俺の名前を書いて印鑑を押してある。ね、勇、俺の可愛い奥さんになってくれるかな。あ、奥さんがいやなら俺がなってもいいように、俺が妻の欄に俺の名前を書いてある婚姻届もある」という部分。
自分が奥さんになっても良いようにもう一通別バージョンの婚姻届も用意するという事に思い至るあたり、里見らしいなぁ・・・と。ちょっと楽しくなってしまいました。
ペーパーでも本当に甘くて優しくて幸せな2人を見ることができてほっこりしました。
読者へのご褒美後日談でしょうか。
3月のある日那波は里見に急に電話で大事な話があると呼び出され…。
籍を入れるのかな?と思ったら婚姻届に名前を書いてとのお願いとプロポーズでした。
フラれると思っていた那波は感動して…。
俺達は三国一の幸せ者だな!なお話でした。
本編の最後は同居しようと鍵を渡されてたけど、まだのようですね。
君を幸せにするのは俺の役目だ!
いいですねえ。
今まで仕事とはいえ会員の幸せのために頑張ってきた那波。里見と知り合って会員へのアドバイスや接し方も変わっていって。
こんなふうにお互いに(里見は振り回されて原稿が進まなかったけど)誠実に愛されて愛して。