薄雲
oresama nayanko gokudou no mofumofu ni naru
無事(?)に攻の恋人となった受が、攻と一緒に組事務所に行く話です。
そこには攻の父親がいて、坊ちゃんな受を見て攻と話し合いをすることになるんですが、その間、受は隣室で待っていろということに。
隣室にいたのは組長の飼っている、野生のサーバルキャットの血を引いたサバンナキャットでした。組長にしか懐かず、非常に忠実な猫のため、客人が来るときは危害を加えないようケージに入れられているんですが、それを不憫に思った受は猫に話しかけます。
人間に言葉が通じると驚いた猫にいきさつを話し、すっかり仲良くなったことからケージから出してあげ、ふたりはもぐれつくようにしてじゃれあいます。
これがなんともまぁ、可愛いこと可愛こと!
甘噛みしながら床をごろごろと転がってる姿を想像し、読んでて頬が緩んで仕方がなかったです。
夢中になってじゃれあっていた所に、話の終わった二人が出てきて吃驚。
攻は受にすぐに離れろと慌て、組長は自分にしか懐かない猫が他の人間にじゃれつき呆然。
結局、受のそんな部分にただものではないと認め、事なきを得たのですが、家に帰った攻は相手の猫にまで嫉妬します。
その様子もなんともほほえましく、短いお話でしたが非常に楽しかったです。