雀影
suki de suki de
高校生の頃の自分に教えてやっても、きっと絶対信じない。
いろいろあって、ようやく一緒に暮らすようになった穂木と志方。
日曜出勤だった穂木が仕事を終え「会社を出たよ」と志方にメールを送ると、路肩に止まった車から、ふいに、懐かしい高校生の頃に流行った恋の歌が耳に入ります。
その曲で、高校生の頃、毎日志方のことばかり考えて、
告白したい、でも絶対ふられる、会えなくなった死ぬ、そのくらい好き、だから、、、
そんなことを思い出し、あらためて今の幸せをかみしめる。
そんな幸せなお話でした。
二人が一緒に暮らし始めた翌日のお話です。
でも、二人が登場するのではなく、穂木だけ登場し、本編同様志方への思いに溢れている穂木のモノローグになっています。
高校時代、志方に片思いをしていた時の事、告白したいけど、でもできない・・・と延々悩んでいた時の事、そして今その恋が叶って未だに夢みたいでとってもとっても幸せだという事・・・
穂木の未だに信じられないぐらい幸せなのだという気持ちと、志方一筋!!!という思いが今回も伝わってきます。
本編で可愛そうなぐらい悩んだ穂木が、ようやく安心できたんだな・・・と、ほっとすると共に、そんな一途な穂木と、態度には出にくいけれどもそんな穂木を心から愛している志方、この二人の末永い幸せを心から願わずにはいられません。