雀影
hoho ni shitataru koi no ame
本当にさりげない、ほんの些細なひとときのお話。
久しぶりに瀬島の家に共に帰ってきた文彦が、居眠りしてしまった瀬島に膝枕しようとする、
それだけのお話なんですが、ふと目を覚ました瀬島と文彦の交わす会話が、なんとも色っぽい。
仕事場を離れ、二人きりになった瀬島の家で、
「頼秋さん」「文彦」と、お互い本名で呼びかけるだけで灯るもの。
このショートストーリー内では軽く触れるだけの口づけしか描かれていませんが、この後の、瀬島が居眠りから覚めて、気力体力を取り戻してからの濃厚な睦み合いを想像させて、じんわりエロい。
この作品の、古い大阪弁が好きなので、二人の甘やかな会話が楽しめて嬉しかったです。