東雲月虹
I got prince
『虎脳祭』での、利光と渡会の社交ダンスが終わってからのお話です。
控室に戻り、ほうけたような利光の様子に気づき
さっと鰐淵に席を外してもらうあたり、さすが渡会!w
例え出し物のダンスだとしても妥協はしたくない、手は抜きたくない、と
仕事の合間を縫って一生懸命練習を重ね
その成果を存分に出した後の、喪失感に似た感情の利光。
「もっと踊っていたかったんです!」って可愛いなぁ!!
始まる前は緊張しすぎていたというのにw
でもその素直さがまた愛おしい渡会なのです。わかるよ、わかる!
やり遂げた嬉しさも、相手が渡会だから、利光だから。
タキシードの胸に抱きついてしまう利光、
ダンスではリードしたけれど、恋は……。
「……しばらく、リード役は創介さんに返していいですか?」
抱きしめあって、ダンスは終わっても恋と二人の舞踏会は
ずっと終わりが無い。
心も体もすっかり預けられる相手がいるって、
きっと怖いものは何もなくなってしまうでしょうね…。
ラストは、多少すけべぇな渡会がまた素敵でしたw