ぬこってい
hadaka no matador
本編の後日談。
レジェスの理央への執着ぶりがすさまじく、
と同時に可愛らしいです。
本編ではあんなにクールだったじゃないと思わず言いたくなる感じの甘々ぶりです。
難聴で耳はレジェスは聞こえませんが、感じる理央の声を魂の響きとして感じ取っているという表現はとっても素敵で幸せな気分になれました。
どんなに理央を愛しているかを描いた短編。
本編後の、声と記憶のよみがえったレジェス視点。
レジェスは、記憶を失う前も、記憶を失っている間も、記憶がよみがえったあとも、どれ程理央に心かき乱されていたのかを、理央は知らない。
理央に自覚はなくても、どれ程深く傷ついていたのか、レジェスにははっきりわかっていたことも、理央は知らない。
そして、過去の自分にどんなに罵倒してもしたりないと思っているのかも、理央は知らない。
でも、今はただこれから先の自分の人生すべてを捧げて生きてこうと決心していることも、理央は知らなくていい。
A4サイズのペーパーでした。
私の持っているペーパー類はB5のモノが大半だったので、今までB5サイズのファイルを使用し、ちょっと大きい物は折るなりしてファイリングするかA4クリアファイルにて保管してことたりていたのですが、このペーパーが届いていい加減、観念してA4ファイルを買いました。
やっぱり買って良かった!
この二人の本編その後の甘い様子や覗いてみたかったレジェスの心の中が、闘牛後にホテルに戻り浴室で理央がレジェスに身体を洗ってもらうやり取りを通して、レジェスの理央への思いや理央が心を許している姿なんかがダダ漏れしてて、本当に良かったです!
すごくここまで辿り着くまでにいっぱい我慢して、失うものも多かったし、たくさんの壁を乗り越えた二人だからこそ出てくる相手を思う気持ちには、とても読んでいて心が温かくなりました。
番外編ショートでもここまで相手を強く思う情熱を感じさせるなんて
一切手抜きはしておりませんと、作者の代わりに言いたくなるほど素敵です。
本編後の二人の日常の一コマで、視点がレジェスなので、本編とは違った
レジェスの本音が解る内容で、理央ちゃん、絶対逃げられないくらい
愛されているじゃないと思える内容なのです。
ほんとにこんな狭量な事をしていたのかとちょっと笑えるエピーソドもあって
そして、あの事故の前と事故後、マタドールとして理央を愛していたときと
付き人として愛していた時、そして現在の過去を二つ掛け合わせたような
倍増した現在の愛情をガッチリ感じる事が出来るショートです。
闘牛を終えた理央の身体を洗いながら、存分に愛でるレジェス視点のお話。
本編が好きで、レジェスのことをもっと知りたい方は
入手して損なしのペーパーだと思います☆
とにかく理央への愛にあふれていて、
あのとき実は…みたいなこぼれ話も色々あり
ペーパーでなく本編に入れてほしかったくらいの濃密さでしたv
一番気になっていた、
記憶を失っていたときのレジェスの性格、胸の内。
自分のせいで傷ついている理央に手を出すわけにはいかないと三年間耐え
しかし夢のなかではめちゃくちゃに犯し・・・
我慢してたのは理央だけじゃなかったというオチですねww
こっそり燃やしたというゴシップ誌の写真は、
相手の部分だけ切り取って、、ってとこに萌えましたv
そして、過去~現在までの、理央を傷つけた自分へのムカつき。
理央は、表紙のように二人のレジェスの間で揺れていましたが
レジェスの相手はもっと多かったw
マタドール時代は理央のむかう道の先にいられない自分にムカつき
付き人時代は理央を傷つけた過去の自分&思い出せない今の自分にムカつき
記憶が戻った今は、理央をちゃんと愛せなかった過去二人の自分にムカついているという・・・すさまじいです。
でも、記憶が戻り、マタドールと付き人の自分が一つになったことで
理央への愛が倍増した…と、心で思いながらバスルームで理央を愛しますv
音のない世界に生きるレジェスが、それ以外の五感すべてを研ぎ澄ませて理央を感じ、音ではなく魂の響きとして声、吐息を聞く。
情熱的で、儀式のようなおごそかな雰囲気もある、本編の闘牛シーンを思い出すような
とても感動的なラストでした♪
このペーパーを読んだあと本編を読み返すと、
過去のレジェス、今のレジェスに新たな発見がありそうですね☆
本編後のお話になりますが、レジェス視点です。
これを読むと、どれだけレジェスが理央を愛しているかその執着の度合いがヒシヒシと伝わってきて思わず身もだえしちゃいます☆
書き出しの「こんなにもむかつくやつはいない。」
記憶を失う前も失っていた時も記憶がよみがえった後も。
それは理央にたいするむかつきじゃなくて、彼への想いの深さへの自分に対するむかつきでもあるのでした。
闘牛後の理央の衣装を着替えさせる時、絡んだ視線にめちゃくちゃに犯してやりたいほどの嗜虐的な気持ちと、溺れるほどに甘やかしたい気持ちとがレジェスの中でせめぎあう。
そして聞かされた王室から晩餐の招待を受け、アルゼンチンタンゴも教えてほしいと言われたと嬉しそうに話す理央に見せるまるで子供みたいなレジェスの嫉妬。
本当は、理央のゴシップ記事の他の闘牛士の写真を切り取って燃やしていたとか(理央には言ってない)w
理央の何もかもが愛しくてたまらないという気持ちがあふれる前編。
そして後半にレジェスの記憶を失う前の彼の気持ちが…
彼が死を覚悟していた時、理央に感じていた生への執着。
それを振りきる為に激しく接していたのね、、ということがわかる。
しかし、記憶が戻った現在。
過去の自分と今現在の自分の気持ちが融合して、生きている今だから尚更、闘牛士だった頃の分も含め理央への愛が増しているのだと!
小説の後ろに番外で載っていたらもっとよかったと思えるほどのレジェスの気持ちがよく解る短編。
彼の熱が伝わってきて、尚一層この小説の激しい愛情がレジェスの気持ちだけでなく増幅されてくるのです。
素敵でした☆☆☆