綾子
birdie
ストーリーは、アイドルグループ「birdie」の三人を中心に回る愛憎劇といったところ?(大雑把すぎ)
視点選択式って始めるまではわりと面白そうだと思ってたんですが、実際やってみるとちょっと面倒くさいですね。別に誰視点でもいいよと思ってしまう。
それに、みんなが違う場所にいればいいんですが、同じ場所にいたりすると、視点が違っても会話は同じなので飽きるんですよね。まあイベント回想にはエッチシーン以外収録されないので、無理して全員分見る必要は無いんですけど(でもエッチシーンは両方の視点から見ないと回想は埋まりません)。
視点選択式と言っても、無作為に進めると健全エンドにしかならず、カップリングエンドを見たいのなら決められたキャラの視点を選択する必要があります。
作品の雰囲気はとても静かです。イメージは水っぽい。キャラが普通ではないので穏やかさはあまりありませんが。
あえて悪く言うと全体的に地味です。トラブルが起こらないわけじゃないのにどこか盛り上がりに欠けます。
ここが個人的に残念だったところですね。
ちなみに私鬼畜ルートはやってません。理由はびっくりするくらいエロに萌えなかったからです。
元々愛の無いエロは苦手なので、ベストエンドのエロに萌えなかったのに鬼畜なエロは余計萌えないだろうと思って見てません。
「好きな」カップリングはありましたが「萌えた」カップリングが無かったのもあります。萌えカプの鬼畜エロは好きなんだけどなあ。
エンディング数はかなりあり、色んなカップルエンドを楽しめますが、ちゃんと恋愛しているのは三組しかないです。固定カップリングゲーと考えて間違いないです。
私は派手な世界観が好きなので、地味な世界観のこのゲームはちょっと好みには合いませんでしたが、文章も読みやすく、心理描写も丁寧なので、しっとりとしたラブストーリーがお好みならオススメです。
フルコンプした人を尊敬します。私には無理でした…。エンディングが多すぎます。やり込み度は高いです。気に入ったキャラだけプレイしても良いと思います。
内容は、純情な男達をNYから来たテクニシャンが引っ掻き回す話です。
テクニシャン椿は、腹黒で、ツテもお金もある大人の男。そんな椿に屈するか、抗い恋を成就できるか、という内容です。
1回目プレイで、こりゃ無理だ、と攻略情報を見たのですが、キャラ別じゃなく、健全・純愛・恋愛・愛情・鬼畜ルート別になっていたのにビックリ。しかもそのルートごとにカップルが多々でエンディングがあります。
視点は、マネージャー3人にもありますが、カップル相手はイケメン柊と渋いおじさま的場だけで、童顔坂上はないみたいです。
私のお気に入りでもあり、ゲーム的にこれは外せないでしょという柊×葉ですが、ストーリーのキーマンである椿の目的が、「柊を連れてNYに帰ること」なので、ストーリー的に一番しっくり来たのが、恋愛ルートの強姦エンドと鬼畜ルートの柊×葉エンドでした。強姦では、柊と一緒にNYに帰りますし、鬼畜では柊を諦めざるを得なくなるので。一般的なハッピーエンドである純愛ルートは、一度襲ったくらい(しかも失敗)で、椿が諦めて大人しくするような甘い男じゃないのに、とちょっと物足りなかったです。鬼畜ルートの椿×葉は、葉が健気で、椿が起こしたすれ違いが切なくて本当に良かったです。
イラスト(CG)は良かったです。タバコを吸って立っている柊とか、おお!と思うようなものがありました。私が見た様子では、立ち絵も不自然に感じるものはなく、表情も良かったです。
シリーズ2、3と比較しますと、機能は2よりプレイしやすかったです。画面いっぱいにテキストが表示されて読みやすかったです。ただ、イラストが文字の背景になってしまうので、イラスト(CG)を見ながらテキストを読みたい人には不評だと思います。
2、3でストーリーは日常で地味だ、と思ったのが懐かしいくらい、1は刺激的な内容でした。強姦、性交渉をビデオに撮る、死体と2日間一緒など。あと、控え室や廊下でキスやセックスするとか何してんだ、ってリアリティ的に笑ってしまう場面もありました。2、3より1はエロは数は多いですが、テキストの長さ・声の時間は短いです。
どのルートでも椿という悪意が絡んできますし、エンドもキツイものが数的に多いので、楽しいほのぼの好きな人には向きません。シリーズ3「スクエアな関係」の岸本・西田で西田が売春をするエンドを嫌だなぁと思った人には合わないと思います。