Krovopizza
break a spell
これは…
ラブラブ後日談ではなく、本編からの持ち越し勝負ですね。
恋人として一緒に暮らすふたり。
加納は昔付き合っていた頃とは別人のように優しいが、
西野は加納に捨てられた過去のトラウマから、いつ終わるか分からない幸せが怖い。
夢にうなされ、その不安に改めて気付いた西野は、加納に優しくされることを拒み…という話。
本編では、色々噛み合わないけど諦めずに語り合ってる二人の関係が面倒くさいけど好きだったんですが。
今回の小冊子では二人とも話し合いを投げちゃって、自虐的な西野の求めるまま、暴力的なセックスの方に行ってしまったのが私的にマイナスでした。
一応収束のついた話を小冊子で蒸し返す意味もよく分からないし、本編のラストの意味も薄れてしまう気がしました。
本編の少しだけ前に進んだような終わり方が好きだったので、西野の全然変わってないネガティブさに複雑な気持ちに(むしろ悪化してるような…)。
最終的に前を向いて歩いて行けそうなラストは良かったけど、それも本編の既視感があり。読みたかったのはその後の前を向いて歩いてる二人なんだけどなあ……
トラウマってそう簡単に消えるものではないだろうし、
二人の性格を考えるとくっついた後も色々ぶつかるだろうなとは思いますが。
その色々を本編で散々語り尽くされたテーマではなく、別の切り口で見せて欲しかったです。