あむり
noroi no kumachan
高校生だった2人も、ついに大学生。
ちょっとした大学でのひとこまなSSでした。
本編でクマちゃんに乗っ取られた瞬間の様子が
分かるものでした。
クマちゃん(大和)と蓮はそんな会話をしていたのですね。
クマちゃんの正体は如何に!?
恐いので、きっと悪い奴ではないと思いたいですね。
(大和にとっては、どうかわかりませんが。蓮にとっては、
幸福を運んでくれたので、良かったに違いない)
内容とは別ですが、今回のSSは、
今までの両面刷りの2ストーリーが入っているのと違い、
このストーリーだけの反面SSになっていました。
このSSは頑張って藤城と学部は違えど同じ大学に入った連の、藤城との会話の様子が描かれています。
そこでは、本編で初めて連の家へ乗り込んだ日の、藤城の記憶がブラックアウトして、帰ったらフランス語で血文字の文を書いていた、
という、そのブラックアウトした空白の間の真実が明らかになるのです!!
なんとくまちゃんに意識を乗っ取られ、フランス語で連と会話をしていたと。。。
このくまちゃん、ひょっとして願いを叶えるには違いないと思うけど、本当は呪いグッズなんじゃないか・・・と。
使い方間違えると、っていうかネガティブに使うと幸せどころか死もよぶんじゃないかと、思わずぞっとしました。
変な比喩ですが、黒い丸薬の正露丸を砂糖コーティングしたような、そんなお話だったのですねwww
とりあえず、当人たちが恋人らしくある間は大丈夫なのか。
ショートもきっちり幸福のくまちゃん=呪いのくまちゃんの影がちらついています。
それに、二人は既に大学生になっていて、受け様の努力がしのばれる。
相変わらず攻め様ストーカーは健在だと思えるし、自分の可愛さも完ぺき把握。
ショートでは、受け様が入学して、外国語の選択教科を何にするかで話してる様子。
そしてその流れで、攻め様はあの受け様の自宅に初めて行った時の
記憶が抜けてる時間を受け様の話で理解する事になるのです。
さすが呪いのくまちゃんですね、人間にのり移る事も出来たとはびっくり怖すぎ。
それをあらためて理解した攻め様は恋人でもある受け様に危険だと知らせるつもりが
受け様との話で脇道に逸れてしまいあやふやに~~~
もしやこれもくまちゃんの仕業なんて思ってしまう怖さがあるのです。
相変わらず『くまちゃん』が出張ってますよ。タイトルもそのままずばり『呪いのくまちゃん』ですからね~。
無事、大和と同じ大学(学部は別)に進むことができた蓮。大学合格への貢献を買われて、蓮のパパ&ママにも少しは認められた(?)大和。そんな2人の大学生活の一端ですが・・・
結局のところ、このくまちゃんは一体何なのか!?フランス語ってことは、蓮のママの家系に代々(かどうか知らんが)伝わる・・・?
そのあたりが一切明かされず、外から見た事実の積み重ねだけで語られるあたりがホラーですね。まあ、『くまちゃん視点』は無理がありますが。
いや、最後(このSS)まで、ぬかりなく『黒さ(怖さ)』を忘れさせない内容でした。