たまゆまま
gin no tameiki kuro noyuutsu
本編小説で、珀焔がカイナに対して暴言を吐いたことをソラが気にして「カイナにちゃんと謝るまで、許しません」と珀焔に言ったことからストーリーは始まります。
それぞれの目線からのお話が順番に綴られていきます。
まずは珀焔。
ソラに、カイナに謝ることを約束したので何とかカイナの下まで行くのですが、黛嵐にカイナをまた傷つけるかもしれないと近づけさせてもらえなかったり、二人が取り込み中だったりしてなかなか謝れません。
今日も謝れなかったとソラ報告するとソラは悲しい顔をして、珀焔との触れ合いを拒むばかり。
明日こそはと珀焔はその度に思うのです。
次にカイナ。
ソラがカイナのもとを訪れて、珀焔の発言についてカイナに気にしないで、自分も散々いわれた、と言います。
カイナは実際に自分の見た目が、今までの過酷な生活のせいで良くないことを自覚しています。そして過去にひどい目に遭って余計にネガティブにもなっているのです。
しかしソラの真っすぐで誠実な姿勢に心を許して、二人は親友になるのです。
そして黛嵐。
カイナは過去に散々人間にひどい目に遭わされてきているので、なかなか人型の黛嵐を受け入れることが出来ません。
過去に唯一自分の傍にいてくれた『クロ』に似た獣型の黛嵐は大好きなのですが…。
でも黛嵐は人型の時も受け入れてほしいと、切に願うのです。
ここで珀焔が登場してカイナに謝りたいと黛嵐に交渉して、珀焔は無事謝ることができます。
カイナは珀焔を許し、ソラと仲良くなったこと、ソラはとてもいい人で外見だけでなく心も綺麗で、「黛嵐がソラを好きだった理由がよくわかる」と話します。
黛嵐は「だけど俺は今、君に夢中だ」とカイナに伝えるのですが、カイナは過去のひどい人間にされた裏切りのせいで、自分に自信が持てなくて黛嵐の言葉を素直に受け入れられないのです。
最後、ソラ。
珀焔は無事ソラとの約束を果たせたと、ソラに報告しにきてめでたしめでたしでした。
ってめでたしは珀焔とソラだけじゃん!ってなんてモヤモヤの残るラストなんだー!
続編でるのかな?黛嵐とカイナは幸せになれるのかな?
非常に気になります。