茶鬼
「エス」と付くだけでもうあさってしまう自分、それほどまでに大好きな作品なんですが、もちろんこの小冊子も見逃すはずはありません。
本自体は、ドラマCDに掲載されていたショートの再録ではありますが、たとえどんなに短かろうと、宗近と椎葉に再び会える書き下ろしが一編入っていれば、ファンとしてはどうしても欲しい!
さて、その新しい書き下ろしですが、震災チャリティーで配信されたSSで椎葉が怪我をした話がちょこっと載ってましたがそれの続きみたいな・・・
怪我の静養を兼ねて軽井沢の別荘へ宗近が椎葉を連れていくデス。
そこでのひとコマなんですが・・・
ツボりました!!!椎葉のツンデレ誘いーーーー!!!
宗近でなくともツボります!!!
「その、あれだぞ・・・いいぞ」
ああー!もう顔がにやけてたまりません。
いつまでも無器用なツンデレ椎葉でいてください。
宗近もその方が嬉しいと思いますww
再録のほうは、宗近の前の椎葉のエスをしていた安東へのオマージュ的作品と、
宗近と椎葉のようにエスと刑事の関係だった朝倉を失ったその後の真生に宗近が再会した話。
そして、鹿目に対抗して”オレのネコはこんなにかわいい!”な写真を撮るお茶目な宗近のお話
の3本です!(サザエさん風?)
CDをおもち出ない方には、こうした主人公達の本編では見られない深い気持ちや側面が見られてとても素敵な一冊になっていると思いますし、すでにおもちの方でも、再び本編が読みたくなってしまうようないい再録だと思いました。
ああー。また読んじゃおうかなww
エスシリーズは、本当に胸を掻きむしられるように好き!
そのシリーズの番外編・CDの付録だった3編に短い書き下ろしが加わった小冊子。
【FOUR ROSES】
かつて椎葉のエスだった安東。
椎葉は彼が自分に惚れているのを知りながら、一度もその気持ちに応えないまま
死んでいった男に心を残している。
安東と一緒に来ていたバーで、安東の残した「FOUR ROSES」を飲みながら
安東のことを思う椎葉。
安東はとても魅力的な脇キャラ、
椎葉に惚れ、でも無理に求めず、静かに側にいて死んでいった男。
感傷的になる椎葉、それを許す宗近。
なんとも切なく美しい男達の話。
【Liar’s truth】
椎葉の先輩刑事である永倉と、彼のエスだった小鳥遊(タカナシ)。
本当は愛し合っていたのに、永倉の気持ちを知ることがないまま
永遠に分かれてしまった小鳥遊…
その小鳥遊と偶然再会する宗近。
彼らの関係を通して、椎葉と宗近もまた互いの関係を思い巡らせ考える。
死んで行った男達を抱えながら、彼らは生きて行く…
ここまでの前半2編が本当に切ない話だったのと対照的に、
後半の1編+書き下ろしは、クスッ笑うような、そして甘い話。
【I’m not your pet】
椎葉をからかう宗近。
まぁ、気持ちはよく分かる。
宗近の行動もおかしいし、情報の中身もこれまたおかしい。
そして、鹿目さんったら!!
【Late fall】
短い書き下ろし。
怪我をして入院した椎葉が、退院した後
軽井沢の別荘に療養の為に滞在する…という話。
ええ、二人きりですからね。
で、そりゃあまぁ、甘い訳ですw
いや、このシリーズは甘み足りないくらいが萌えると思っているので、
こういうアマアマはちょっと苦笑しなくもないんですけれど、
まぁ、これくらいチョビッっとだったら、それはそれで楽しいものでした。