拓海
大好きな本編の、その後のお話です。椎名が携帯を持つようになって、2ヵ月ほど経った頃のお話になります。
普段は、どれだけ文句を言っても、面倒くさいとメールに返信しない椎名。
そんな椎名と約束していた夜、祐司は、急に職場に泊まらなければならなくなります。メールで連絡しようにも、忙しくて連絡できないまま迎えた朝。帰り道に携帯を確認すると、そこにはたくさんの椎名からのメールが…。
普段全然連絡しない椎名の、弱気で愛情あふれる文面に、キュンキュンしてニヤニヤが止まりません。
それは、もちろん祐司も同じで。
祐司の愛情もますます強くなった、そんな一場面が萌える番外編です。
本編で、今まで持っていなかった携帯をようやく椎名が買った後日談です。
すぐ連絡がつくし、急ぎじゃないならメールでも用件は伝えられて
それに対して一言でも(了解、とか)返信すれば問題は何もない、はずなのに。
使いこなす、こなさない以前に、
その便利な携帯を椎名は帆布のバッグの底に眠らせたままで
着信になかなか気づかないし、そのままバッテリーが切れたり、
メールには面倒くさがって返信しないという…w
待ち合わせですれ違い、
メールに返信もしなかった椎名に
つい強い口調で「返信しろよ」と言うと
驚いて謝ってきたけど「携帯、面倒くさい」とため息交じりでつぶやかれて
椎名なら仕方ないかと諦めにも似た心境の沢田でした。
怒りたくなる気持ちもわかるけど
椎名にしては大進歩なわけだからガマンしなきゃねw
椎名が部屋に来る予定のある日、
大学の実験助手の為遅くなる旨をメールででも知らせようと思ったのに、
ことごとく機会を逃してしまって椎名に連絡出来ずじまい。
早朝になった帰り、椎名からの不在着信歴があってメールしようとすると
椎名からの多数のメールが…。
『いつかえっって来る』とか、
『怒ってる?』を『起こってる』とか、初心者にありがちなミスばかり。
でもその後は『いつも返信しなくてごめんなさい。家にいるよ』や
『ごはんたべてくる?待っててもいい?』なんて健気な文章まで繰り出してて!
駅に着くまで見て、続きも早く読みたいけど
その先は電車に乗ってからって思うあたり、沢田もたいがいですw
気持ちはわからなくもないけどw
なんと、メールに慣れていないはずの椎名が
『ご飯』というタイトル付きで、オムライスの写メを送っていたのです!
次は半分になったオムライス、更にその次はスプーンだけの写メ。
……可愛いぃぃぃぃぃぃ!!!!!
『おまえの』というタイトルのものには、
ラップがかけられたオムライス、ですって……ぐぉああああああああ!!!
後はアクアリウムの水槽や熱帯魚の写メが続き、
『これからは返信ちゃんとします』とまた突然の反省。かわいすぎ…。
し、しかも、『おまえがいないからさびしい』ってメールまでくれてるんですよ!!
思わず保護った沢田、その行動は大正解ww
ただ微笑ましい写メの数々だったのに、急に椎名の素足の写メが…!!
沢田の推測では、シャワーを浴びてベッドに寝転んで
何気なく撮ったものだろうけども、
好きな人のそんな写メ、刺激強いっしょお!!
湯上りで火照った顔や、湿った黒髪まで…。
そこで一旦携帯を閉じた沢田、なんかすっごく耐えてるw
電車から降りて改札を抜けて、
マンションまで早歩きしながら残りのメールを読むと、
自分撮りに飽きただろう椎名は月や夜景を撮っていたようでした。
その時、新しい『お帰り』というメールが届きます。
添付された写真には、沢田の部屋のベランダから写したらしい、沢田の姿。
上を見上げると、遠慮がちに手を振る椎名。
『ただいま』と素早く返信して、大きく手を振りかえしたら
椎名はベランダを去りました。
きっと、玄関で待っていることでしょう。
携帯をポケットにしまい、沢田は足早に自分の部屋へ急ぐのです。
その先は、怒涛の抱擁とキスかな?
いや、実験助手で疲れたのも忘れて、もっと深く気持ちを確かめ合うでしょうね!
…なんといいますか、これがただ「ねぇ~」みたいに甘える
きゃっきゃした受けのした事だったら萎えてましたが
(そもそもそういうタイプは苦手)
あの椎名がですよ!?ギャップにも程があんだろ!!っていう!!!
でも不自然な感じは全く無くて、
大人になって少しは強調性が出てきたせいもあり、
沢田を心の底から好きになったせいもあり。
こんなデレ方されたら、沢田もたまらんだろうなぁ………。
部屋から一歩も出したくなくなるかもww
萌え殺されるかと思ったので、こちらは神です!!!!!
こういう後日談は本当に幸せ…♪♪