牡丹燈篭
azmania
アズノベルズ創刊8周年記念フェア特別小冊子「アズマニアvol.14 if~BLACK~」です。テーマ〈if〉にちなみ、夢オチだったりお伽噺風だったり、ファンタジー色強い番外編が収録されています。
収録作品は…
中原一也『極道はスーツを愛玩する』番外編「極道の恩返し」
市瀬美咲『ボディーガードは愛を囁く』番外編「これも一つの幸福な日々」
藤村裕香『王子は迷宮に花嫁を捜す』番外編「王子は快楽の館で花嫁を見つける」
月東湊『囚われの花嫁は秘蜜を奏でる』番外編「虹の月夜の闖入者」
椹野道流『魂読者~ソウル・リーダー~』番外編「君に会いに行くよ」
全5編のうち本編既読の『魂読者~ソウル・リーダー~』の番外編のみ読みました。
椹野道流『魂読者~ソウル・リーダー~』番外編「君に会いに行くよ」
信時湖は魔法使いのネビロスに育てられ、物心ついた頃から高い塔のてっぺんの部屋で暮らしています。ある日旅の男が休ませてほしいと下から声をかけてきます。けれど塔には出入口がありません。そこで湖は長い髪をロープ代わりにして、男を部屋まで登らせます。やがて男は湖の部屋まで登りつめました。ネビロス以外の若い男と会うのは初めてなので、湖は神崎と名乗る旅の男に興味津々。湖はネビロスから教えられた挨拶を神崎にするのですが…。
元ネタは「ラプンツェル」。髪の長い男ってどうなんだとは思いますが、夢オチですので仕方がない。湖の夢とはいえ、ネビロスと湖が日常的に抱きついている設定に怒り、正夢になるかもと嫉妬する神崎が可愛いです。二人は順調に交際できているようですね。
ますます『魂読者~ソウル・リーダー~』の続編が読みたくなりました。