__モコ__
こちら、2009年のキャラセレ創刊10周年記念小冊子です。
ちらり表紙をめくると、なんと豪華な顔ぶれ!
私のお目当ては、日高ショーコさん『憂鬱な朝』番外編♪
と思って居たのですが、鈴木ツタさんややまねあやのさんのショート漫画があったり、他の作家さんの作品で読んだ事がなくてもフフフと笑えて楽しかった!
そんな中でも、特にお気に入りを。
◆日高ショーコさん『introduce』憂鬱な朝番外編
「石崎、うちの家令がお前に会いたいと言っている」。
真顔で級友である石崎にそう告げると、彼は不思議そうな顔をする。
数日後、暁人と共に彼の家に行くと、家令である桂木は――と進んでいきます。
眉をひそめる石崎、無表情で話す桂木、そしてカップに口をあてる暁人。
異様な空気が流れつつ、この後の暁人の言葉に、そうだったのか、と頷きました。
石崎の言う通り、多分彼だけじゃなく他の人間にとっても、暁人と桂木の関係性と言うのはとても不思議なものに映ると思います。
しかし、それが不思議だと思わない暁人。
この頃の暁人は、ただひたすら純粋な気持ちで、桂木と対等になりたいのかな、と思えてならないお話でした。
◆やまかみ梨由さん『温泉へ行こう!』外科医のお気に入り番外編
「新婚旅行へ行きましょう!」と俊幸のもとへ温泉宿のパンフレットを持ってくると、俊幸は無理だと断って――と進んでいくお話。
元々のお話を読んだ事がないのですが、ただこの真柴がかわいそうでありながら結局はオイシイことになっていたのでお気に入りに(笑)
温泉宿は無理でも、そんな気分を味わおうと、刺身の盛り合わせと温泉の素を買ってくる俊幸。
真柴さん、愛されてますねぇ♡
そうそう、これを見て、私はお風呂エッチシーンも好みだと気付かされました(笑)
その他、みなみ遥さんが、かづか南名義で描かれていた作品の番外編も掲載されています。
(一瞬同作家さんだと気付かず、「うわ!絵が凄い似てるけど誰!?」と思った私は多分きっと絶対阿呆だと思う)
全体的にとっても読み応えのある1冊でした♪
通常の雑誌連載時では、おそらく読めないと思われる、予想外な萌えネタ設定の話が読める確率が高いです。なのでCharaさんの全員サービス小冊子は、毎回応募する確率が高い冊子本です。
特に年間を通して、人気作だった作家さんの作品に関しては必ず収録されている可能性が高いので、期待感大のプレミア的小冊子ですよ。
この厚さに12作品ということで、1作品は4Pか8Pとごく短いですが、そこに、本当に様々いろいろな萌要素がみっちりとつまっています。
基本的には、本作品より妄想濃度濃いめというか、作品が短い分展開が早いというか、全体のページ数に対して脱衣率は高いです。、
それでも、やはり本作品の色はそれなりにあるので、水名瀬先生の作品は腹筋へソ見せチアガールのコスプレはあってもそーにゅーはなかったり、南先生の作品は朝ご飯の支度しながらなのに、裸エプロンでお台所でバックだったりします。
こういう小冊子って、私みたいな「雑誌は買わないけどコミックスになってから読む派」にとっては、しばらく寝かせて、収録作品のコミックスが出そろってからの方が楽しめたりしますね。