えみう
このアルバム、全体をケルティック+哀愁をコンセプトに置いた作品で、今まで買ったサントラの中で12を争うくらい良く聞いてます。
まず、ゲームの音ってだけではなくCD作品としても十二分に納得のいく曲で収録されており(秒単位で終わる曲はありません)、ゲーム後に聞くと「シーン」を思い出してぐっとします。なのに、ゲームをしていてもCDを聞いていても、どちらもどちらを主張しすぎず、とても奇麗な調和が保たれています。
ラテン語、英語で展開されているOP、EDに新たな歌詞をつけた1曲の合計5曲がまた素敵です。
ブックレットでは、ラテン語(嬉しいルビ付き)、英語の歌詞もちゃんと書かれ、なんと翻訳まで収録してあるとてもとても丁寧な作りで、訳を読むとまた「Lamento」の世界観をぐっと広げてくれます。泣けるんですこれがまた。
ちなみにOP「Lamento」の日本語版はいとうかなこさんのアルバム「Largo」に収録されており、歌詞をいとうかなこさんが手がけてらっしゃいます。この歌詞がまたいい。
カラオケのクロッソには全曲(ラテン語も英語も日本語も!)入っていますので、がんがん歌えます。BLゲームでアニメにもなっていないのに全曲歌える幸せ。そうそうありません。それだけでもこれらの曲が多くの方に支持されているのが伺えるかと思います。
聞き終えると3500円が決して高い金額ではないと実感できると思いますよ。
ゲームの舞台が架空の世界のファンタジーであり、
ストーリーと設定上、歌と音楽は大事な要素となっています。
ゲームを知らずに買ったのですが、
OP曲「Lamento」でもうこの世界への期待と憧れが
膨れ上がりました。
そしてまんまとゲームもプレイしたという。
ケルティック系でもあり、シンセの電子的なアレンジも
聞き心地が良いです。
ゲーム内での「歌」に完全にシンクロしているので,
この音楽なくしてゲームは語れないのです。
「Temple Of Soul」はボーカルのワナタベカズヒロさんのアルバム
「ダイヴァー・シティ」に違うバージョンが収録されており、
私はこちらが初聞でした。
ギターアレンジがガンガン効いて、
「泣き」とも「叫び」ともつかない風に歌っていたのが印象的です。
ブックレットも充実していて、
ボーカルや脚本家、音楽に携わった人達のコメントが
収録されています。ラテン語歌詞の日本語訳も
ゲームをプレイ後に読み返すとぐっと印象が深まります。
「When The End」は慈愛のいとうさん、
哀愁のわたなべさんの素晴らしいデュエットで、
互いに求めても届かないかのような掛け合いに震えます。