てんてん
ouzi no 「saya」 ni, isekai shoukan!
本品は『皇子の『鞘』に、異世界召喚!』の
コミコミスタジオ特典ペーパーです。
アンシャルと魔剣との関わりのお話です。
アンシャルは物心着く頃から
城の武器庫の最奥に厳重に封印が施された小部屋に
魔剣と呼ばれる剣が安置されている事を知っていました。
魔剣は魔界から侵入してくるものを唯一切り払える存在で
王族にしか扱えない上に代償として使い手を
「呪う」とされていました。
しかし、成長した魔界樹が見つかったという
非常事態が発生した時に迷わずに手にして断ち切り
「聖なる焔」で焼き清めるまで見届けて
握った魔剣を見下ろすと漆黒だった刃は
白銀の輝きを放っていました。
ただ魔剣の呪いをうけたはずなのに
アンシャルの見た目は変わらないようでしたが
満月と新月の夜は魔獣に姿を変えると言われていたため
自ら牢獄へと身を投じる事にします。
闇に溶け込む漆黒の魔獣がどのような姿なのか
アンシャルが目にすることは叶いませんでしたが・・・
A4サイズ両面にて
アンシャル視点での本編裏事情的なお話です。
神官や忠臣のカイロスさえも怯えた事で
呪いの忌まわしさを感じるようになります。
人としての姿を保てるうちに自ら滅しようと決め
人の姿が保てなくなる日と意識まで人でなくなる日は
どちらが先なのかと思うアンシャルの様子には
矜恃とともに痛ましさも感じました。
本編でも描かれた翔矢から見たとの出会いと
呪いから解放されてから理後日談へと繋がっていて
優しい幕引きで良かったです (^-^)/