てんてん
uchiki na kuroneko ha osananajimi ni aisareru
本品は『内気な黒猫は幼なじみに愛される』の
フェア店特典ペーパーです。
本編後、春の日の出来事です。
2週間後にはふくらんだ桜のつぼみも開き始めるだろう春の日
陽平は4年間暮らした部屋を猫美とともに片付けていました。
古いが居心地の良いこの部屋と別れるのは
なんとなく寂しいと思っていると
となりに並んで部屋を見つめていた猫美にも寂しいと言い
腕の中のキャリーに行けられた愛猫もニャッと鳴きます。
嬉しい事だけでなく悲しかったことも含めてすべてが
今の陽平にとっては大事な思い出です。
外に出ると優しい春の日差しが
陽平達を包み込み・・・
B5サイズ片面にて陽平視点での後日談になります。
パーキングに止めたレンタルの軽トラの荷台には
梱包された荷物がいくつか積まれていますが
持っていくものは個人的なものだけだし
引っ越し先はヒデヨシも通いなれていて心配ありません
付き合いだして2年以上がたった今では
猫美はよく笑うようになり
以前の人形のような無表情が思いだせないくらいです。
車で5分の新居前には馴染の猫たちが勢ぞろいで
<黒猫堂>の新しい家族を迎えてくれる・・・という
皆の笑顔が溢れるほのぼの短編でした。