てんてん
fujieda fuki ha nigeteiru
本品は『藤枝蕗は逃げている』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。
禁断の森に入った女の子のお話です。
王都の外れにある森には魔法使いが住んでいて
エレナは家族から子供だけ入らないと約束していますが
魔女にお願いをするために森に向かいます。
この国の民は優秀な王であるローランが大好きで
エレナの家族や近所のみんなも
ずっとローランに王様でいてほしいし
次の王はローランの子供が良いと言っています。
エレナはローランが好きになれる女の子がいないのかもと
自分が16才になるまで待っていて欲しいと手紙を書き、
王様から丁寧ながらも断りの手紙が届くと
町中が大騒ぎになりました。
レナにとって問題は
森のどこに魔法使いの家があるかでしたが
家を探す事ばかり考えていたために
薄暗い森の中で迷ってしまい・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)12頁にて
第三者視点による後日談になります。
油断すると泣いてしまいそうなエレナでしたが
黒くて長いローブ姿の青年に声を掛けられます。
彼は立ち話は疲れるからと家に招待してくれ
家の中でローブを抜いた彼の美しさに
エレナは呆けてしまいますが
エレナは彼に王様と結婚したい事、
ローランがずっと王様でいて欲しい事と訴えますが
魔法使いには王様は(エレナが思うほど)良い男ではないし
彼には好きな人がいて結婚は出来ないし
彼が王様でなくてもエレナ達は幸せに暮らせると諭される
・・・というお話でした。
第三者も嫌いじゃないですが
本編がパラレル世界を行き来する設定なので
本編で選ばれなかった世界を描かれたのかと思いますが
多重設定は本編内だけでお腹いっぱいかな。
本編で蕗が選んだ世界のお話が良かったです。