ふばば
ai no kusabi
こちらは、「間の楔」OVA化記念に書き下ろされた番外編で、電子版で配信されたものです。
タイトル「Musk」
イアソンが任務で数日間居住地を離れている間、リキが夜の外出をしようとする。
ファニチャーのキャルは驚き、禁止し、イアソンに報告する。
イアソンは急ぎ戻ってきて、自分と一緒なら許可すると言い、リキと一緒に植物園に向かう…
リキが見たかったのは数年に一度、深夜に咲く夜来香の花。
他のブロンディたちも希少な植物を見学にやってくるが、開花した時に皆の前でリキが発情し始めてしまう…!
イアソンは他の誰にもリキの痴態を見せたくないんですよね。
家の家具的存在のファニチャー・キャルにも。
絶対支配階級のブロンディであるイアソンの「愛」はいわゆる「愛」とは随分違うし、リキもイアソンを「愛して」いるのか?というと違う……愛憎って感じ。
ただ、2人にしか起こらない「化学反応」があるんだなあ、と。
それはまるで目の前で開き始める希少な花のよう。
番外編という事でSSだし何かしっかりとオチがつくような話ではないけれど、本編のあのラストに行き着く前の、少しは甘さのある空気感が感じられました。