あーちゃん2016
yukidoke no auctionia
本編後日談で、父のことを思い出しながら誉也と過ごすお話でした。まあ受けのお父さんがトリガーみたいなもんだし、こういう話になるのは、うん納得という感じです。
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父の命日ということで墓参りをした攻め受け。まだ蟠りを感じているんだけど、誉也と話しているうちに、こんなものか・・と折り合いがつくようになって・・・といった感じのお話でした。
こういうお話を読むと、やっぱり一人より、心を通わせられる人が一緒にいるのっていいよね!と思いますね。いいなあ。(お風呂でイタすシーンもありました!)
本品は『雪融けのオークショニア』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、瑞生が父の墓参りに行くお話です。
瑞生は父の命日に久しぶりに実家に立ち寄り
母と共に父の墓前に花を供えてきました。
誉也との出会いで父に対する拒絶感はなくなったと思ったし
尊敬もできるようになったはずでしたが
父と語り合うことなく過ごしてしまったたためか
父を思い出すたびに実際にはまだ蟠りを抱えている事を
実感してしまいます。
そんなモヤモヤを抱えたまま誉也似合った瑞生は
外食する気にならず、彼を自宅に招くことにします。
瑞生の話をきいた誉也もまた
両親の墓参りに何も感情が湧かない事を語り出し・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)2段組12頁の
大ボリュームにての後日談になります。
祖母の墓前では寂しいと感じても
両親の墓前に立っても何の感情もわかないと
気まずそうにしていましたが
瑞生の言葉によって気持ちを切り替えられたといい
瑞生もそのうち心の整理がつけられる日が来ると
信じたいと思い、恋人に身をゆだねる
・・・という穏やかな未来を予想させる小話でした。
失くしてしまった人との和解は永遠に叶わず
だからこそ瑞生の澱として長く凝っていたと思います。
誉也の存在が瑞生の心を軽くしてくれる日は
必ず来ると思わせてくれる短編で良かったです。