てんてん
kuroi hitsuji ha gin no madoushi no ai wo yume miru
本品は『黒い羊は銀の魔導士の愛を夢みる』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、2人が久しぶりに家に戻ってきてのお話です。
長い旅路からようやく家に帰りついた2人は
暖炉前で愛し合い、そのまま眠り込んでしまいます。
目覚めたウィレムは
自分の肩口にふんわりとした黒髪を預けて眠る
アリンの寝顔を見つめていました。
長く凍てついたような孤独の日々を過ごしたウィレムは
未だに今の幸せになれず、
何度も隣に眠る姿を確認してしまいます。
アリンが小さく身じろぎ「羊、かわいい」
「おれ、はじめて見た」と唇が幸せの形になると
ウィレムはアリンの身体を抱き寄せます。
夢うつつの境で
アリンの心はトリルだった昔に戻る時があり・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラスト)12頁の
ボリュームにてウィレム視点での後日談になります。
ウィレムは失ったはずの人が
幸せそうに笑みを浮かべて腕に中にいる愛おしさに
身も心も縛られたようになります。
しばらくするとアリンが目を覚まし
トリルになった夢で「羊を見て触って嬉しかった」と言い
ウィレムはさらに胸の奥が震え
生き生きとした瞳で自分を見上げるアリンが愛おしく
再び彼を求めずにはいられなくなる
・・・というラブラブな後日談でした。
アリンとトリルはウィレムにとって
どちらも比することなく愛おしい存在である事が
伝わってくる短編で良かったです。