てんてん
本品は『眠り屋羊は狼貴公子の閨で恋をする』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、メロウがオリヴェルを両親に紹介するお話です。
メロウがオリヴェルと再会して
恋を実られてから3ケ月がすぎようとする頃
田舎の両親から「すぐ帰宅して事情を説明しなさい」と
連絡が入ります。
メロウが有名になっているという噂を聞きつけた母が
ファラベルで流通している新聞を取り寄せ
メロウがオリヴェルと恋愛関係にあるという記事を見て
手紙を送ってきたのです。
肉食獣と危険だからぜっていに関わってはいけないと
口を酸っぱくして忠告したのにという
怒りの伝わる文面の手紙を呼んだメロウは
冷や水を浴びせられた気持ちになりました。
憂鬱な気分になりながらも当の恋人に相談すると
すぐに「私も一緒にご挨拶に伺おう」と言ってくれますが
母はオリヴェルの姿を認めるなり
眉を吊り上げて家の中すら入れてくれず・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラスト)12頁2段組の
ボリュームにてメロウの家族のお話になります。
メロウも最初からオリヴェルとの付き合いを
受け入れてもらえるとは思っていませんでしたが
呼び出しておいての母の対応はあんまりです。
オリヴェルはファラベルでさえ肉食獣と草食獣は
互いに歩み寄る最初の1歩を踏み出したばかりであり
溝の深い地方では草食獣の拒絶芯が強いのは当然で
メロウの母の反応もごく自然だと言います。
私達の関係を認めてもらえるまで
何十回、何百回でもこの町に足を運ぶつもりだ
そんなオリヴェルの宣言通り
それから2人は休日を調整して1月に1、2度、
メロウの実家を訪れるというお話です。
メロウの家族に認められるまで根気よく通い
母にも認められる幕引きなのですが
オリヴェルがメロウの実家へ通う事を
恋人と小旅行ができて幸せと表現するのが
とっても良かったです。
家族達もそんなオリヴェルの誠実さと
彼と共にいるメロウの様子に
考えを変えていったのかなと思われ
ほっこりする小話でした。