てんてん
moto yuusha no kaikeishi
本品は『元勇者一行の会計士』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、旅先での2人のお話です。
結婚して旅に出て早数年、
普段は持ち運べる天幕を住居とする2人ですが
人の行き来の多い地域ではギュゼル族の天幕は目立つため
宿に泊まる事も有ります。
壁が厚い上等な宿で更に防音のまじないを重ねた昨夜
エンケは丹念にヒュドルに抱かれます。
数日滞在するのだから体力はあるだろうと
際限なく求められたエンケは痛みなどはないものの
突かれた感覚が今も奥に残っているような気がします。
先に起きたヒュドルが持ってきてくれた朝食を食べながら
エンケがつい「体がダルイままなんだよな」と
弱音をこぼすと・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)12頁のボリュームで
結婚後の2人のお話になります♪
ヒュドルは何やら心当たりがあるらしく心なしか
目をあわせようとしないようにしています。
どうやらヒュドルの魔力が阻害して
自動的にエンケの魔力で体力回復させたりする
伴侶紋が発動しなくなっているようです。
エンケは伴侶紋の偉大さを感じますが
どうやらそれだけではないようです。
ヒュドルに「鏡を見てみろ」と言われたエンケは
思わず手にしていた湯飲みを落としそうになります。
羽織の隙間から見える肌には
埋め尽くさんばかりの歯形とうっ血があったのですよ♪
エンケを外に出さないためのヒュドルの策のようでしたが
痕をつけられるのは嬉しくても
嫉妬によるものと言うのは複雑です。
ヒュドルはエンケが弟子達と会う度に嫉妬を覚えますが
エンケはいつもコレが最後の別れとなってもいいと
思って過ごしていたらしく、手紙をやり取りしたり、
旅の間に顔が見れれば十分だと言います。
そんなエンケの想いを知ったヒュドルは
積極的に弟子に会いに行こうと言いますが
それはヒュドルに我慢を強いることでもあり
ヒュドルは「何とかしろ賢者」と迫り
エンケがあるものを発明する
・・・という結婚しても相変わらずな2人の様子が
続けられていました (^-^)/
ヒュドルの嫉妬がどこに落ち着くのかと思ったら
相変わらず自覚のないエンケの賢者ぶりでオチがつき
変わったようで変わらない2人の関係も面白かったです。