てんてん
ayairo shinobi zoushi
本品は『絢色忍び草紙 ~俺様先生の閨房術指南~』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、螢が仔犬をもらい受けるお話です。
ある日の昼下がり、
螢はお使いの帰り道で団子を買って歩いていると
足元を小さいなモノが駆け抜けていきました。
それはホワホワした毛並みの仔犬で
手に棒切れや石を持った子供達が追いかけていき
追いかけっこかと思った螢はびっくりします。
仔犬が4人の子供の1人を噛んだらしく
「飼い主もいない悪いやつだから俺達がしつけるんだ」
と息巻いていました。
螢には甘噛みしただけで大きな怪我には見えず
動物を虐めているのはダメだと止めに入るのですが
「買い取るとかならいいけど」と言われて
泣く泣く買ってきた団子4本と交換することとなります。
螢が家に帰ると
縁側でお屋形様とじゃれていた式部は目敏く見つけ
「団子を買えたか?」と明るく声を掛けますが
螢は首を横に振って
「買ったんですけどこの子になりました」と
仔犬を見せることになり・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
大ボリュームで松平家での後日談になります♪
式部は「でっかい団子だな」と目を丸くし
お館様はしゃーと毛を逆立てて
縁側から飛び降りて姿を消してしまいます。
螢は「責任をもって1人前の忍犬に育てます」と
胸を張りますが、式部はあまり乗り気ではない様子で
仔犬の名も「団子でいいだろ」と乗り気ではない様子です。
そんな螢の意気込みと反対に団子は物覚えが悪く
尻尾を振りながら螢を見上げる姿は可愛いものの
芸の1つも覚えてくれません。
がっかりして教育者失格だと言う螢に式部は
「忍びが向いていないのだから」と言われてしまいますが
「そろそろ俺の相手もしてくれ」と続けられ
しっぽり可愛がられる
・・・という螢のほけほけぶりが可愛いお話でした♪
頑張っているけど成果に結びつかない螢ですが
常に頑張る姿が可愛いから式部的にはOKなのでしょう。
しっかり者になった螢も想像できないですけどね (^-^)