はるのさくら
kimi wa shiawase no kiiroi hana
こちら、本編前のお話になります。
攻め様である礼央視点。
前世の記憶がある礼央は、たんぽぽに会える日を信じて探し回って来た。
就職は、たんぽぽが咲いていた広場であり、自分とたんぽぽが出会って日々を過ごしてきた広場のある町に決める。
いつかたんぽぽが訪れるのを信じて。
そんな日々の中、今日も広場を訪れた礼央は、そこでいきなり声をかけられる。
スズメの口調で話しかけられ、慌てて頭上をみやると、確かにスズメが電線にとまっているのです。
勢い込んでスズメに話しかけると、背後から笑い声が聞こえてきて。
こんな出会いだったんですね(≧▽≦)
礼央が、やっぱりどこまでも犬っころ感が抜けなくてかわいいわ〜。
そして、単純明快。
気持ちのいい若者って感じ満載でした。
その気合いと明るさ、前向きさで、志信の事を頼むよ、とエールを送りまくりの小冊子でした。
本品は『君はしあわせの黄色い花』のコミコミ特典小冊子です。
矢上が大好きな人を探す本編前日譚になります。
矢上は物心ついた時から前世の記憶がありました。
覚えているのはミツバチの時から
その後は野犬、その後は飼い犬でした。
前世の矢上には親友であり
胸ときめかせる初恋の相手でもある
大切な相手がいました。
ミツバチの時に口は悪いが気のいいスズメに
紹介してもらってすぐ矢上は
たんぽぽの事が大好きになります。
たんぽぽと人間になりたい。
親友になって、恋人になって、家族になりたい。
ずっとそう願い、約束もして
その願いがついに叶えられて人間として生まれた矢上は
たんぼぼも当然人に生まれただろうと確信します。
そして早く会いたいと願い続けますが
いつの間にか20年近く歳月が流れていました。
晴れた日の休日、
矢上はレオだった時の散歩コースを歩きながら
タンポポの咲いていた空き地に出ます。
矢上が見つけられないたんぽぽの事を思っていると
電線に数羽止まっていたスズメにしゃべりかけられ!?
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組16頁の大ボリュームで
矢上の前世を絡めつつ晴彦との出会いが描かれています♪
矢上は電線のスズメに一生懸命に話しかけますが
背後でくすくすと笑われた気配がします。
振り返った矢上の目の前には腕組をして矢上を見る
同世代の見目麗しい男性がいました。
なぜか懐かしく感じて「まさか・・・たんぽぽかっ?」と
と問いかけて怪訝な顔をされてしまい
慌ててスズメに語り掛けるのですが
その必死な姿を男性に爆笑されてしまいます。
そう、その男性こそがスズメだったのです。
そしてスズメは立花晴彦と名乗り
たんぽぽが従弟と生まれ変わったものの
重篤な患者が入院する病院にいる事を知らされ
矢上の覚悟を問われる
・・・という矢上と晴彦の出会い編となります。
志信視点では語られなかった志信を探し続けた矢上と
2人を支え続けた晴彦の想いが滲むお話でした。
矢上が今度こその2人で幸せになるための
大切な第一歩を踏み出すための出会いであり
スズメである晴彦にとっても
今世こそと言う思いをこめた再会だったと思います。
ここから始まるストーリーに思いを馳せて
さらに本編を再読したくなる短編でした。
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミSSカードは矢上視点での後日談になります。