てんてん
sayonara wa iwasenai
本品は『さよならは言わせない』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、鼎が料理に挑戦するお話です。
鼎との恋が実り、
医療事務の資格を目標に定めた夏芽に
鼎は可能な限りの応援を申し出てくれます。
中華料理店のアルバイトを週3日に減らして
勉強する時間に当てていますが
鼎と同居した事で家賃や光熱費といった負担が減り
余裕ができた夏芽は可能な限り家事を引受けています。
そんな夏芽が今は待っているのは料理です。
しかし、鼎にとって料理とは未知のものらしく
調理器具を揃えて食材を買ってきて、
野菜や肉を切って煮たり炒めたり・・・
と考えただけで絶望的になる
決して冗談で言っているようではありません。
自炊は最大の節約だと思う夏芽ですが
今日は鼎と一緒に餃子作りをする事にします。
鼎は「餃子の皮」が市販されている事すら
初めて知った超初心者で「お手柔らかに」と言われて
「スパルタ教育してやろ」と含み笑いで返し・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)12頁にて
家事を全くしない鼎の料理初体験になります♪
夏芽は初挑戦の鼎がどれだけ
不格好な餃子をつくるのか楽しみでしたが
悲惨な出来栄えだったのは
最初の5つ、というか3つくらいで、
鼎はすぐにコツをつかんでしまいます。
鼎はなつめの教え方が良かったと笑いかけてきて
キチンと出来た事を褒めるのではなく
不満そうにぼやくのは大人げないとは思いつつ
鼎の器用さが恨めしいのも確かです。
鼎はそんな夏芽に機嫌を損ねる様子もなく
鷹揚に笑って夏芽作の餃子を食べています。
夏芽のバイト先で
天津麺しか食べない老人が鼎の恩師と判明し
夏芽と気が合いそうだから
仲良くされたら焼けるととう鼎でしたが
鼎が変わったのがあの老人の影響なら
夏芽は自分の方が拗ねそうだと思う
・・・というラブラブなお話でした♪
たとえ鼎の恩師でも一番の理解者の座は
譲りたくないという夏芽が可愛すぎでした。
鼎はそういう夏芽の想いを喜びそうだし
読者は「御馳走様」しか言えないですね (^_-)