てんてん
sukinara zutto issho
本品は『好きならずっと一緒』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、大吾視点での恋人になってからの後日談になります。
大吾は裕太を晴れて恋人にできた事を僥倖だと思っています。途中何度
も「本当にこの子を恋人にするのか?」「それまで自分は待てるのか?」
と悩みますが、結局裕太を超える相手とは出逢いませんでした。
裕太は特別に頭がいいとか、可愛いけれどモデル並みに顔がいいとかで
はありませんが、愛する事を知り、自分でできる事をしようと努力し、
他人を羨まないけれど品行方正すぎる訳でもなく、拗ねたり、ヤキモチ
焼いたり、悩んだり怒ったりする姿が大吾をほっとさせる子でした。
いたって普通の子供だと言われるかもしれませんが、普通であり続ける
事、例えば何か失敗した時に何かや相手のせいにせず、悪かったと認め
謝る事ができる「普通」でいられる裕太が好きなのです。
大吾はそんな裕太と恋人になれたので、手元に置いて思いっきりイチャ
つくためにも同居を望んでいましたが、問題は裕太の保護者達です。
裕太の叔父である根岸は元々裕太と大吾と親しくする事に反対で、
大吾の家に来ることもバイトとマイクという子供がいるから許している
というスタンスで、同居なんて許してくれそうもありません。
週末のお泊りを提案しても、裕太は2人の脛齧りの身なので「反対され
たら諦めて」と潔いところは大吾の好きところです。でも恋人としては
保護者より自分を優先しろと言いたくなりますが、裕太も同居を望んで
いる事は確認できたので、自分の忍耐が切れるまえに一番の難関である
根岸とサシで話そうとバーに呼び出し・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)12頁のボリュームにて大吾宅での
同居を画策(笑)するお話になります♪
大吾が「裕太と暮らしたい」と言った途端、根岸は「許すわけがない
だろう」と一刀両断ですが、大吾も負けてはいません。
学生の裕太を親元から出すわけがないと言われれば、大吾は年齢も
経済力もある自分が「保護者になる」と返せば「下心がある者を保護者
とはは呼ばない」と言われ、今度は恋人同士として「仲を裂くつもりか」
と迫りますが、とにかく反対という姿勢を崩しません。
そこで大吾が出した奥の手は裕太が家を出たいと思っている事でした。
そもそものバイトも家を出る資金稼ぎでしたが、裕太が絶対に根岸達に
いえない理由『根岸達のそういうところを見た』事を告げるのです。
白旗を上げた根岸に大吾が内心でガッツポーズをとる
・・・という大吾の悪い大人っぷりというか、策士ぶりが溢れたお話でした。
大吾は裕太が見た光景を根岸にあいまいにぼかした事で、根岸は不安と
焦燥を煽られるのですが、根岸が既に毛利という「最愛」の相手を捕ま
えている事への嫉妬も見えるのもツボを突かれて面白かったです。
大吾が裕太を「最愛」の相手として大事にしたいと思っているのは間違
いないからこそ許される技ですけどね (^_-)
※他店舗特典(レビュー済)
アマゾン特典も大吾視点での前日譚、
フェア店特典は裕太視点での後日談になります。