てんてん
goukakyakusen no oujisama
本品は『豪華客船の王子様~溺愛パレス~』の アニメイト特典ペーパー
です。
本編後、ヴァルトの新グッズについてのお話です。
新たな黒柴犬グッズを作る事になり、Jは歩途に意見を聞いてみたらどう
かと思い立ちます。
グッズに関しては専門の部署があり、デザイナーもいて、J自身はどんな
グッズが作られているかなどは把握していません。広告塔として協力し
なければならない事はあってもそれ以外はノータッチなのです。
しかし歩途はずっと「ジークフリート王子」を追いかけてきてくれてい
るし、公式グッズも沢山買ったと聞いているし、「祭壇」等という不可
思議なグッズ装飾ゾーンを作ったりもしているので、購買層の欲しいも
のが分かるのではと思ったのです。
それに今回はヴァルトをモデルに何かしら立体的なグッズを作ると聞い
ているので、もし可能なら歩途が欲しいものを作ってやってプレゼント
したら、歩途が感極まってキスしてくれるところまで妄想して、緩みそ
うな頬を引き締めます。
歩途が恋人になってからJは少々暴走しがちです。とりあえず歩途にヴァ
ルトのグッズを作るとしてら何が欲しいか聞いてみると・・・
A4サイズカラー印刷で、右寄り4割強で文庫カバーイラスト、左6割弱
にてSSが収録されています。
歩途はもふもふ抱き枕を提案しますが、Jは「抱き」枕という単語に反応
して即座に却下してしまいます。歩途はいいと思ったのにと不服そうで
すが、Jの内心ただ漏れで却下したとは思わないようです。
Jがヴァルトのぬいぐるみなら沢山あるからと言うと、歩途は手触りが違
うし、飾ったり遊んだりするものではなく「もっと毛並みを忠実に再現
した、もっふもふの子が欲しい」と言います。
それが抱き枕だったらどんなに幸せだろうとほわわ~と脳裏に思い浮か
べているらしい表情がJには愛しくてたまりません。作ってやりたいとは
思いつつも歩途がそれを代眠るつもりかと思うと焼けてきます。
抱き枕でなく、リビングで使うタイプならと他にこだわって欲しい点が
あればと聞き出すと歩途の希望は留まるところを知らず・・・もはや発売が
決まったかのようになり「予約戦争に立ち向かわねば!!」と気合を入れ
始め、Jにはちょっと理解できない話に進展します。
歩途がJへの呼びかけが「王子様」に戻ってきたので、Jは参考までにと
Jのグッズで欲しいものを訊くと「鏡」と即答されます。鏡面の半分に
Jがいていつでもツーショットになれれば、いつでも王子様に相応しい
自分でいようと毎回決意できる、世界が平和になるとまで言うのです♪
歩途の脳裏に何が浮かんでいるかはわからないJですが、コンパクト
ミラーくらいなら個人的にプレゼントできそうだと思い、それを覗き
込む歩途を想像してにやけそうになる
・・・というもうどっちもどっちな2人のラブラブSSでした♪
王子様オタクは伊達じゃない!!って感じが溢れていて楽しかったです。
ジーク自身はグッズの販売事情や状況はお任せで、歩途の説明にちょ
っとついていけてないですが、そういうところも可笑しくて良かった
です (^-^)