てんてん
shinku no haihan
本品は『真紅の背反』のコミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、2人が再会を果した日のお話です。
長く叶わなかった約束を果し再会した2人はホテルの庭で長く抱き合った
末に、サーシャはとにかく昼飯だと名物を食べようと誘います。
そういえばイリヤは駅についてからまっすぐにホテルの跡地にやってきた
ため、昨夜から何も食べていません。ただドイツの降伏で戦争は終結した
とは言え、ウィーン街はままだまだ混乱しているように見えます。
しかしサーシャはもう何件か目星をつけていると言います。ずっとイリヤ
を待っていからこの街は第二の故郷みたいなものだと笑います。オデッサ
は1年以上前に解放されていますが、サーシャは1度も帰っていないと言い
ます。
無言になったイリヤにサーシャは明るく振る舞い、あれこれと話しかけ、
庶民的な食堂に到着します。店内は随分盛況でサーシャは店主と思しき
老人に気軽に声を掛けられ、ウィーン名物であるウィンナーシュニッツ
ェルを頼みました。
昔2人とこの土地のカフェに入ったことを思い出してしんみりとしたイリ
ヤを向かいに座ったサーシャは頬杖を突いてじっと見つめていて・・・
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)2段組16頁というボリュームで
本編直後のウィーンでのお話になります♪
サーシャはイリヤとデートするのが子供の時以来だと感慨にふけってい
たようで、イリヤはデートという言いざまに驚きます。するとそんな
イリヤの様子が外見とのギャップがあり過ぎて可愛すぎる等というの
です。
名物を堪能した2人は股をぶらぶらと歩き、最終的にはサーシャの借りて
いるアパートメントに到着します。イリヤの荷物が小さな旅行鞄1つで、
サーシャにはオデッサと逃げた時と変わらないと驚かれますが、この時
のイリヤは身1つだったので少しは増えていると思います。
さすがに疲れていたのかいつの間には寝入ってしまったイリヤが目覚め
たのはすっかり暗くなった室内でした。サーシャの存在のない事に何も
かも夢かと不安になるイリヤでしたが、サーシャは買い出しに出ていた
だけでした。
置き去りにされたと思ったのかと問われたイリヤは、夢かと思ったと応
えてサーシャに火をつけ、イリヤもサーシャを求めてめくるめく夜を
過ごす
・・・という幸せな恋人同士になった2人のお話でした♪
本編中では2人が出会った頃くらいしかほのぼのなシーンがないので、
やっと普通の恋人同士にように幸せになったんだなぁという感じです。
但、クラウスに慣らされているイリヤの身体はエロエロなのですよ(笑)
サーシャがイリヤにクラウスとの過去を上書きしてやる!!と宣言して
激しく挑むところが年下攻らしくて萌えツボでした♡ (^m^)