てんてん
dekiai moratorium
本品は『溺愛モラトリアム』のフェア書店限定特典ペーパーです。
本編後、啓吾視点でクリスマスが近づく冬の日のお話です。
例年なら街をイルミネーションが彩る頃になると、またこの季節
か微妙に面倒だと感じていた敬吾ですが、今年の啓吾はちょっと
違います。
華やかに飾られた売り場で恋人に似合いそうなものを見つけるた
びに、満希の反応を想像して頬を緩ませてしまうのです。
外見にも能力にも恵まれ、人当たりの良い啓吾はこれまで恋愛面
で苦労した事がなく、いまさらながら本気で好きな事迎えるイベ
ントの楽しみを気付いたところでした。
自分から隙になったのは実は満希が初めてて、同性に心を奪われ
るなんて想像した事もなかったのに、満希は可愛くて愛おしい存
在なのです。
再会した時に衝撃を受けた好みど真ん中の外見はもちろんのこと
照れやで、がんばりやで、何でも顔に出てしまうくらい素直なの
も最高に啓吾のツボなのです。
かつてないほど真剣にプレゼントを選んだ啓吾は白い息を吐きな
がら足取りも軽くいつもより遅い時間に帰路につきました。
そうして帰り着いた啓吾はただ今のキスが深くならないように
理性を総動員し、夕飯作りに参加します。
啓吾の帰りがいつもより遅かった理由を聞いた満希ははっとして
深刻な面持ちで啓吾を見上げてきて!?
A4サイズ(書店により版違い)片面にてクリスマスプレゼントに
関する悲喜こもごもになります♪
クリスマスまで日がないので相談があると言い出します。啓吾の
欲しいものを教えて欲しいと言うのです。啓吾は引っ越しが多い
せいか物欲がないように見えて、何をプレゼントしていいのか
どうしてもわからないと言うのです。
一緒に暮らしているのに欲しいものが分らないなんて恋人失格と
しょんぼりす顔で反省する満希が可愛すぎて、啓吾はお玉を持っ
たままで抱き締めてしまいます。
しかも啓吾が欲しいものはみっくんだけと言うと「僕はまだ啓吾
さんのじゃなかったのですね」としゅんとして顔を隠そうとする
見恋人が可愛すぎてうめき声さえ漏らしてしまう啓吾です。
あわてて「みっくんはとっくに全部俺のものだけど、クリスマス
にリボンをかけて『プレゼントは僕♡』ってやってもらえたらい
いな~っていうおねだり?」とストレートに言ったら、恋人の頬
はみるみる染まっていきました。
それ以外に何か記念になるプレゼントをしたいという恋人が愛し
すぎて、真面目に相談に乗った結果、満希には指輪が、啓吾には
ネクタイピンが贈られる
・・・というもうラブラブで甘々なお話でした♪
「プレゼントはみっくん」に対して「まだ啓吾のものじゃなかっ
たんだ」ってしょんぼり発言はスゴイ過ぎるよ、満希くん!!
なかなかできないよ~ヾ(≧▽≦)ノ
形のあるプレゼントの他に『プレゼントは僕♡』が実施されたか
を知りたかったな。満希は初心ゆえに意外と大胆なので頑張った
と思うけど、結果は読み手の心次第なのかな!?