てんてん
hoshikuzu confisley
本品は『星屑コンフィズリー』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、クリスマスを控えたユヌ・エトワールのお話です。
週末しか手伝えなかった麻央がユヌ・エトワールが本格的に店に
入り、クリスマスに向けて忙しさを増してきます。
奏吾は季節限定のコンフィズリーを1つ増すことにします。本場
フランスでは1粒2~4ユーロほどになりますが、クリスマス時期
のプレゼントとして人気の特別のコンフィズリーです。
通常マロングラッセには洋栗が向きますが、奏吾はいい和栗が手
に入った事から和栗でつくる事にします。1粒づつ渋皮を向き、
ガーゼで包みシロップに漬け込み、味をしみこませるために何度
も繰り返して完成まで2週間かかると知った麻央は呆然としてし
まいます。
冬が近づいてきたことで麻央が任されたカフェスペースでは、
スパイスのきいた紅茶を用意し始めました。麻央は門野に紹介さ
れた紅茶店のものが気に入ってカフェでも提供しています。
しんと冷えた夜には体を温めてくれるスパイスティーは評判も
上々です。今も試飲ですすめた客がサブレと共にミルクティー
にした紅茶に満足してくれたようで、麻央は早くも春先の紅茶に
思いに馳せそうになりますが、さすがに気が早すぎです。
閉店作業中、麻央は奏吾に茶葉を扱えないかと相談すると・・・
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)2段組16頁と通常より
増量されてのある冬の日のお話が描かれています♪
奏吾はまずは少しだけ置いてみて反応が良ければ増やすように
しようと言い、ギフト用にジンジャー系のコンフィチュールと
組み合わせるのも良いなと言ってくれます。2人でいるとどん
どんとアイデアが膨らんでいくようです。
ユヌ・エトワールも真夜中だけというハードルの高さも、逆に
言えばキャッチーであり、そこに興味を持った人が訪れて常連
となってくれる人も少なくありません。
しかし、今の販売体制での採算はギリギリで、カフェなどに焼
き菓子を降ろして売り上げを補っていました。かといって夜だ
けの営業と言うスタイルを変えるつもりのない2人はオンライン
販売を始めることにしたのです。
この週末からのオープンを予定しているため、いろいろと忙し
くても充実した毎日です。そして店を出ても同じ場所に帰るの
にこのままずっと並んで歩いていたいと思う程麻央は幸せです。
そして奏吾はいつでも自分のスイーツを褒めてくれる麻央が
可愛くて仕方なく、その夜も帰宅すると食事よりも麻央を美味
しく頂くことにする
・・・というラブラブなお話でした♪
麻央を求めて始めた奏吾の店は2人の店となり、2人の夢となり
さらに広がっていく様子がほのぼのテイストで語られていて、
とても楽しく読めました。
人と人との縁はどこで繋がるのか判りません。本当に"情けは
人の為ならず"ってあると思っています。
麻央を諦めなかった奏吾にいろいろな人が手を貸し、麻央が
深央として育んだ縁が更に新しい縁を繋ぐ様にほっこりさせ
て頂きました (^-^)