てんてん
teshi no gift to shippo no negai
本品は『天使のギフトとしっぽの願い』の コミコミスタジオ特製
イラストカードで、表面が文庫本カバーのカラーイラスト、裏面に
番外SSが掲載されています。
SSは本編幕間、聡史の入院仲のお話です。
毎週火曜日、風太は病院の2階にあるリハビリルームに通っていま
す。聡史の歩行練習の日なのです。
人目を忍ぶようにそっと廊下の端っこを進んで、ガラスの仕切りで
中か見えるようになっている室内を覗きます。聡史はスタッフの手
を借りながら慎重に足を運んでいました。
先週は数歩歩いては休むという感じでしたが、今日はバーの橋から
端までゆっくりとですが何とか歩けています。風太は目の奥が熱く
なってきてぱちぱちと瞬きます。
すると風太に声を掛ける人がいて・・・
ポスカサイズカードの三段組で聡史の退院を心待ちにする風太の
お話になります♪
風太に声を掛けたのは社長夫人でした。風太は聡史と仲違いした
事になっていて気まずいからと会わずにいたのです。社長夫人に
は今日こそ会っていったらとすすめられても風太はふるふると
首を振りました。
実は聡史は目覚めた時に人間の姿の風太が分らなかったのです。
人間の風太と過ごした記憶はすっかり消えているからこそギンは
風太にぬくもり玉をくれたのだと思うのです。
風太は料理をいろいろ覚え、掃除も頑張っています。聡史が帰っ
てくる時を待っています。その日はもうすぐ来るに違いないと
信じて・・・
風太が聡史の家で1人で頑張れる日々を描いたSSでした。本編
を読み終えた読者なら安心してほっこりできるお話です。
風太は幽体の聡史といた時と同じように"信じる"事に疑いを持ち
ません。純粋な思いは強い願いとなって相手に届くのかな。
風太が病院で聡史のリハビリをこっそり隠れて見守っている様子
が猫の風太が聡史の高校に通っていた時と同じで微笑ましかった
です (^-^)
※他特典(レビュー済)
コミコミ小冊子は聡史視点でのダブルデートです。