てんてん
ookamimmi no maou ni kyuaisareteimasu
本品は『狼耳の魔王に求愛されています』のフェア書店限定特典
ペーパーになります。
本編後、ユーリウスが卵から孵って1月後のお話です。
子犬の状態で孵化して早1月、ユーリウスはあっという間に3歳児位
いまでに育ちます。テオドールによると力の強い魔族は成長が早く、
半年もすると大人になってしまうのだそう。
ユーリウスの外見はテオドールによく似ていて、褐色の肌に黄金の
瞳の子供を連れて外出するとどうしても目立ってしまいます。その上、
まだ幼いせいではしゃいでいると興奮していきなり獣型や獣人に変化
してまうため、極力洋館から出さないようにしていました。
ユーリウスの遊び場である庭は母の恵麻がせっせと手を入れていて
イングリッシュガーデンの様に様変わりはしましたが、時折門扉の
向こう側を寂しそうに眺めているユーリウスに律の心が痛みます。
しかし10月末の今日は人目を気にする必要がない日です。町はハロ
ウィン一色で、仮装をして歩いている人々の中に耳や尻尾が生えて
いるユーリウスが混ざりこんでいても誰も気に留めないでしょう。
律が今日は耳と尻尾が出ても大丈夫と言うと頭にびょっこり耳が生え
尻尾もハタパタ揺れだし、仮装と言うにはリアルすぎると苦笑して
しまいます。
テオドールも一緒に出掛けることになりますが、ハロウィンで街中
仮装した人でいっぱいと知ると、自分も獣人型で歩いても問題ない
なと言いますが、耳や尻尾だけ、絶対に目立つような事はしないと
念を押した律でしたが・・・
B6サイズカラーペーパー(書店で型違いあり)に片面にて3人が秋の
仮装イベントに参加するお話です♪
駅前のショッピングモールに行くとハロウィンの仮想コンテストが
行われていて、ユーリウスが参加賞のカボチャ型バケツを欲しがった
事から雲行きが怪しくなります。
律は参加しないと貰えないものだと諦めさせようとしますが、テオ
ドールは参加してもらえばいいと悠々と仮設ステージに上がり、
参加賞どころか『狼男』の仮装で大賞をとってしまうのです。
悪目立ちする2人に手を振られた時には来てしまいたいと思った律
でしたが、本来の姿をさらす事ができるこの日は2人にとって年に
1度きりの祭りみたいなものかもしれないと肩をすくめる
・・・という魔物親子が人間達を押しのけてコンテストで大賞をかっさ
らうというハロウィンのお話でした♪
確かに2人の狼耳と尻尾なら相当目を引いたでしょうし、堂々として
いるためになりきり感も半端なければ、仮装としては満点ですよね。
律の心臓には悪いだろうけど2人にとっては楽しい1日だったのかな。
※他店舗特典(レビュー済)
アマゾン特典は魔王の側近視点での後日談、
コミコミ特典はテオドール視点での律との出会い編です。