ぴれーね
suki mo tsumoreba koi to naru
「好きも積もれば恋となる」の応援書店限定、共通書き下ろしSSペーパーになります。
タイトルそのまま、継海との同棲直前、「同棲準備購入リスト」を元に雑貨を買い揃える、清史郎視点のお話です。
で、こちら、二人で使う(予定の)雑貨を、いそいそと買い揃える清史郎の浮かれっぷりが、あまりに微笑ましくてですね。
こういう状態ってなんかで良く見るなぁと思ったら、遠足前の小学生ですよ。
で、「あらあら、可愛いわね」と読み進めると、今度は彼の(脳内妄想の)暴走っぷりに吹く事となる。
個人的に、本編を受け視点で、こういうSSなんかを攻め視点でってのが大好きなのです。
特に、こういう、受けが好きすぎてちょいアホになっちゃってる攻めと言うのが、ツボなのです。
このSS、ぜひ読んでいただきたい!
以下、内容です。
片想い相手と同棲するー。
信じられない奇跡を前に、生活必需品を買い揃えておかねばと、「生活準備、購入品リスト」を眺め、ため息を付く清史郎。
いやなため息では無く、満足感と高揚感が混じったものです。
夫婦茶碗、夫婦箸、夫婦椀、小皿、小鉢、取り皿・・・この辺はちゃんと揃えたいな。
鍋は入居してからでもいいけど、季節的にいつでも使えるようにしておきたいし・・・。
鍋の湯気の向こうの継海を思い浮かべ、幸せな気分になる清史郎。
そこから始まる、彼の妄想劇場。
「うまいな」と言う継海。
微笑んでうなずき、「薬味、変えます?」と声をかける自分。
鍋のあとは「シメはなんにしますか? ごはん? それとも麺類?」と訊いて、どっちも対応出来るように準備しておいて・・・。
お酒に弱い彼はすぐ酔うから、飲ませすぎないように気をつけなきゃ。
でも、ほろ酔いくらいで止めてあげるのは難しい。
だって、酔った継海も好きだし・・・。
腕の中で力が抜けてクタッとした継海にキスしたり、あちこち触ったり。
アルコールのせいで吐息も色っぽく、むずかる様子すら扇情的で・・・。
と言う所まで妄想した所で電車が駅につき、颯爽と歩きだす清史郎ー。
目についた店に入ると、夫婦茶碗で同サイズのものが一組ないか店員に尋ねます。
自由に組み合わせる夫婦茶碗を勧められると、柄は同じで色ちがいの物をチョイスします。
俺は焦げ茶色で、彼は紺色がいい。
で、またまた始まる妄想劇場。
あ、浴衣でこの茶碗を持って、お茶漬けとかいい。
豊平さんは「おかわり」って茶碗を差し出すタイプかな。
それとも自分で当たり前にやるかな。
「おまえ、こんな所でヤメロよ」って、意味のない程度に抵抗する豊平さんに、チョッカイを出す自分ー。
キッチンのシンクに手をついた彼にうしろから抱き付いて、「ばか。ごはん食べるんじゃないのかよ」って困ってるのを、振り向かせてキスする自分ー。
あ・・・、ここも出来れば浴衣がいいな。
浴衣をたくしあげるシチュ、ロマンすぎ。
薄手の浴衣も仕立てないと・・・。
ここで「お客様?」と、怪訝そうな店員から声がかかり、涼しい顔で「他も見たいです」と微笑む清史郎。
買い物を済ませて、店を出を出ると「夏前に追加購入するリスト」のページを捲り、サーキュレーターの横に「浴衣」をさっそく追加します。
そして、今度は雑貨店に向かうべく、きりりとした表情で無駄に整った顔を上げ、颯爽と歩きだす清史郎なのでしたー。
と言うお話になります。
もうこれ、何を見ても、イチャ甘妄想からエロシチュに展開してゆく、清史郎の脳内暴走っぷりに笑います。
男ってバカね、しか出てこないんですけど、それもこれも継海への深い愛ゆえ。
バカねと言いつつ、こっちも幸せな気分になっちゃうSSでした。
本品は『好きも積もれば恋となる』のフェア書店特典ペーパーです。
本編幕間、清史郎視点で同棲に向けて準備をするお話です。
清史郎は片想いの相手である継海が見合いを阻止するためについた嘘が
元で彼との同棲生活することになります。仕事の都合で独身寮からの
引っ越しは清史郎が今週末の土曜日、継海は翌日曜日とあまり余裕は
ありません。
清史郎は電車の窓際で「同性準備購入品リスト」を眺めを眺めて幸せに
溜息となって溢れてしまいます。買い替えや書いた詩が必要な家電は
手配済みなので、足りないのは2人で使う食器や日用品や雑貨類です。
夫婦茶碗に夫婦箸、夫婦椀、小皿、小鉢、取り皿は同じ窒元で揃えて、
大皿、深皿鍋と取り皿、レンゲも欲しいな。
どんな鍋にするかを考えていると、清史郎は継海と鍋を囲む様子を妄想
し始めてしまいます。
湯気の向こうの継海が「うまいな」と言うのに清史郎は微笑んで頷き、
「薬味、変えます?」と声を掛け、鍋の最後のシメはご飯と言われても
麺と言われてもいいようにしっかり準備。
継海はお酒にすぐ酔うから飲ませ過ぎないように気を付けなきゃ。でも
酔うと可愛くなるしから、くたっとした継海にキスしたり、あちこち
触ったり・・・
A4サイズ(書店により版違い)片面にて、継海との同棲に向けてお買い物
精を出す清史郎のお話です♪
清史郎の妄想が発展しかけたところで目的地に到着、清史郎は何食わぬ
顔で電車を降ります。爛れた妄想を繰り広げていたとは思えないほど、
颯爽と歩き目についたものを見て回って値段も手頃な商品の並ぶ店に
入ります。
同じサイズの夫婦茶碗を求めて店員に声を掛けると、色違いや柄違いで
12種類から2つ選んで箱に入れてくれる商品を紹介されます。清史郎は
ぱっと見に「夫婦茶碗」と気づいてもらえるように柄が同じで色違いの
物をチョイスします。
俺は焦げ茶のほうで、豊平さんはこの紺色が絶対似合う。浴衣でこの
紺色の茶椀を持ってお茶漬けとか・・・CMくる。やばい、萌える。
豊平さんの和装ビジュアル、妄想でも完璧すぎ♡
それに合わせて夫婦箸と夫婦椀も選びますが、清史郎の妄想は留まると
ころを知らず、店員に怪訝な顔でお伺いをさせてしまいます。清史郎は
涼しい顔で微笑み必要な食器類を選び、まとめて配送してもらいます。
店を出た清史郎は買い物リストの「夏前に追加購入するリスト」を捲り、
「浴衣」を追加しました。そして継海を自分と同じ匂いにすべく、シャ
ンプー類を買うべく雑貨屋を目指す
・・・という同棲生活準備に余念のない清史郎の脳内妄想が非常に可笑しい
SSでした (^O^)/
本編の継海視点でも清史郎は絶妙なフォロー力を発揮しているのですが
その原点ってこういう事だったのですね。下準備は大切ですが、それが
どうやって準備されたのかは知らないほうが良そさそうな(笑)
でも、けっこう継海はそこまで気にしないかも!?
※他店舗特典(レビュー済)
アマゾン特典は横浜からの帰路のお話、
コミコミ特典は自宅での初夜のお話です。
お試し同棲を始めることになった準備期間のお話。
ここで攻様である清史郎視点きました"(ノ*>∀<)ノ
新居で使う細々とした雑貨類を買いに来た清史郎。
絶対ないと思ってたのに、継海との同棲というチャンスが舞い込んで、浮かれないハズないよね。
もう、頭のなか、色とりどりのお花畑(*^^*)
継海への愛はもちろんだけど、健全な男子としてのただれた妄想も繰り広げられているようで。
いやもう、可愛くって楽しくって、きゅんですよ♡
こんな、受様への愛溢れるお話、大好きです。