太陽は魔狼に耽溺す　応募者全員サービスペーパー　太陽の番、そして魔狼王

魔狼王の不躾な質問

本品は「太陽は魔狼に耽溺す」初版に挟み込まれたアンケートを送付
すると頂ける全員サービスペーパーです。

本編後、ハティが大学まで太陽を訪ねてくるお話になります。

講義を終えて友人と正門を目指していた太陽は、大学の正門前にどこ
のスーパーモデルですかと訊ねたくなるような男が人待ち顔で立って
いるのに気付きます。

それは太陽もずいぶん世話になったし、悪い人間(正しくは狼)では
ないとは思うものの、友人と一緒のの帰り道で声を掛けられたい相手
ではありません。

太陽がどこかに身を隠そうと踵を返したらすぐ後ろを歩いていた里塚と
ぶつかり、もたもたしている間にかの男・ハティに捕まってしまいます。

念のためにスコールの姿を探してみますが、今この場にはいないよう
です。もしや彼の身に何か不足な事態が起こったのかとも思いますが、
それならまだ鏤骨しいことが嫌いそうなハティが待ち伏せなどする様に
は思えません。

いったいどんな用があると言うのか全く分かりませんが、ロクな事で
はないように思えます。案の定、ハティはニヤリと笑って顔を貸せと
言い出して!?

A4サイズ両面2段組というボリューミーさでハティの突撃を受ける
太陽のお話になります。

とりあえず太陽はハティを連れて大学近くのカフェに異動します。
ハティは頼んだものが目の前に置かれても手を付けず、太陽を見下ろ
した上でこんな問いを発します。

おまえ、狼のあいつとヤッてどうだった？悦かったか？

太陽は危うくアイスカフェラテを噴き出しかけ、噎せたせいで涙目に
なってしまいます。いったいなんて場所でなんてことを言い出すので
しょう。太陽は思い切りハティを睨みつけます。

わざわざこの俺様がここまて足を運んでやったてんだ。
おまえはキリキリ答えろ

誰も頼んでいないし、太陽には答える義理もないと怒っても、ハティ
にはどこ吹く風です。獣相手にデリカシーを解いても無駄かとため息
をはきます。それにはっきり言って最中は頭が真っ白でよく覚えて
いないかったのです。

ハティは太陽の目の前でルーン魔術を放ち、太陽の記憶を再生されて
読み取っていきます。太陽が嗚咽を漏らしそうとした時、スコールが
現れ気遣わしげに太陽を見ていました。

ハティはスコールの登場にさっさと帰っていきますが、太陽には何が
したかったのかさっぱりわかりません。スコールによるとハティは
長老たちに番を作れとせっつかれていると言うのです。それがどうし
て先ほどの問いになるのか太陽には不思議でしたが、どうやら彼の
マーニが人間の男に転生したらしく。

詳しく知りたいと思う太陽でしたが、スコールは太陽以外はどうでも
いいという姿勢を示し、太陽はそんなスコールの言葉で傍若無人な
ハティの言動も許してしまう

･･･というハティという第三者を挟む事で2人のラブラブな様子がより
際立つＳＳでした。

いろいろ酷い目にあっても恋人がの前にいれば、怒りも長続きしない
という太陽の言に、いちゃいち0%でも甘々感が溢れていました♪

ハティとマーニのスピンオフが読んでみたくなりました　(^-^)