てんてん
kamisama no oyomesama
本品は『神様のお嫁様』の初回限定の特典ペーパーです。
遠雷が下戸の芙都にも飲める酒を探すお話です。
下戸宣言をして遠雷が酒を飲む時はわざわざ団子や菓子をさも
美味しそうに食べる芙都ですが、遠雷の飲む酒を美味しく味わえ
ない事を悔しいと思っている事が遠雷には伝わってきます。
そんな芙都を可愛いなぁと微苦笑ながらも、芙都にも飲める酒が
ないものかとも思う遠雷です。しかし、自分が好む酒はどれも
辛口で芙都にすれば美味しくないだろうと思われます。
そこで楓に芙都でも飲めそうなまろやかな味わいの酒を知って
いるのでは声を掛けますが、楓は遠雷に不埒な思惑があるのでは
疑われてしまいます。何とか真意を伝えたものの、楓は芙都を
大事にし過ぎていて、時に煙たく思える事もあるのです。
数日後、楓は綺麗な桜色の陶器に入った酒を持ってきて・・・
B6サイズペーパー片面四つ折にて芙都が初めてお酒を飲むお話に
なります。
楓が知人から入手した酒は高天原の主様も好むという酒でした。
遠雷には甘すぎて酒とは思えませんが、甘さを覚悟して飲んで
みれば清涼な香りや爽やかな後口で飲みやすいものでした。
さっそくその日の夜、月見酒としゃれこみます。最初は訝しんだ
芙都でしたがおそるおそる杯に舌を伸ばします。
飲んでみれば芙都はその酒を気に入った様で楓も言われるままに
酒を注いでいたのですが、実はその酒はとても強いお酒で3杯も
飲むと芙都はとろんとしてしまいます。
楓は慌てて芙都を制しますが、そもそも楓が芙都に勝てるはず
がなく、遠雷はしどけなく乱れる芙都を心ゆくまで堪能する
・・・というなんともコミカルなお話でした♪
意外に策士な遠雷が楽しかったです。今後もたまになら芙都が
飲むのも許してあげて欲しいな (^-^)