てんてん
senpai koishiteiidesuka
本品は雑誌「小説Dear+2019ハル号」のコミコミ限定ペーパー
で 掲載作の『先輩、恋していいですか』番外編です。
本編後、ブルーベリーフェスタから帰るバスでの出来事です。
ブルーベリーフェスタ2日目の公演が終了すると、役場職員の
佐々木がバスで光矢達を東京まで送ってくれました。
行きは学年別で座りましたが、帰りは功刀が生駒を当然のように
隣に座らせたために、光矢は十枝と顔を見合わせ、内心の照れを
隠しながら彼らの後ろの席に並んで座りました。
前方の席では浮かれた功刀が生駒にガムやチョコを勧めていて
光矢は恋人になってもあまり変わり映えはないなぁと思いながら
みていました。
すると十枝が光矢にフリスクを勧めてきて・・・
B5サイズ4つ折り片面でバスでの隠れたラブイチャです。
ポケットからミントのタブレットを取り出した十枝に、お礼を
言って手を差し出した光矢でしたが、十枝は自分の掌に4粒出し、
少し貯めてから2粒を摘まんで冊と光矢の唇の間に押し込んで
残りを自分の口に入れます。
・・・えっと、あっちほど堂々とはできないけど、
一応プチあーんだから
薄赤い顔でカリコリ齧りながらつぶやく十枝を見て、光矢はプチ
あーんの上に、指先だけプチ間接キスだし、超可愛くデレてる!!
と内心で悶えてしまいます。
そしてみんなにバレないように何かするにはどうしたらと作を
巡らし、しばしの後、ある小芝居を打つことにします。
十枝の携帯が床に落ちたと注意を引き付け、身をかがめて椅子の
下に手を伸ばした十枝を引き寄せて一瞬唇を盗み、指先の間接
キスよりもミント味の直接キスの余韻を噛みしめる
・・・という恋人になりたての2人の初々しいお話でした♪
2人のやり取りに典雅ぶしが効いていて、意外に策士の光矢と
可愛い十枝が面白かったです (^O^)/