てんてん
kaizokuouji to hatsukoihanayome
本品は『海賊王子と初恋花嫁』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子です。
本編後、新年を前に
カイが航海から帰る日のお話です。
カイの恋人として
レンティアに残ったイシェルですが
海や船に関しては超初心者なので
いろいろと勉強中です。
そのためカイに
連れて行ってもらえる航海もあれば
お留守番な事も有ります。
今回の航海にカイは
レオナルドのみを連れていき
イシェルはルシエルを警護役に
ヤンに書類仕事を教えられ
トゥールとエーランドに
剣術の稽古をしてもらい
アリアに着せ替え人形よろしく
沢山の衣装を誂えられながら
日々を過ごします。
またリタの法王からは
2人一緒に聖誕祭への招待を受けますが
行ったら最後引き留められて
新年をレンティアで迎えられなくなる
とカイは早々に断っていました。
そんな出来事がありつつも
とうとうカイが戻ってくる日が来て…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)
いつものコミコミ小冊子より増量しての
16頁からなるレンティアで暮らし始めた
イシェルの後日談になります。
レンティアの港にカイの乗る船が帰ると
遠洋航海でなくてもレンティアっ子達は
お祭り騒ぎとなります。
今回も下船早々
カイは沢山の人に囲まれますが
群衆の向こうにイシェルの姿を見つけると
早々にイシェルの元に駆けつけて
その腕に囲い込みます。
唇に口づけしようとしたカイですが
恥ずかしがったイシェルに拒まれ
子供の頃にされたような
額への優しいキスを贈ります。
カイは帰港の宴よりも
イシェルが食べたかったのですが
皆が待っているからとイシェルに促され
宴後にイシェルの近況を尋ねながら
イシェルを堪能する甘い夜を過ごす
…という本編後の2人の
ほのぼの&甘々な1日のお話でした♪
今までの人生でもモテすぎて
人恋しいなどとは思った事の無いカイが
イシェルを離れ手から初めて
恋しくて飢えると言う事を知った
という展開は面白かったですが
小説部分11頁中、
カイの不在中の3頁はイシェル視点、
帰国後の8頁はカイ視点なのが
ちょっと落ち着かなかったです (^-^;
本編はWEB掲載が基という事で
シーンによって視点が変化していて
それがシーン転換の軸となっていて
それぞれの考えとか思いをわかりやすく
書いたのかなと思えましたが
短編11頁の長さなら
2人のうちのどちらかの視点にするほうが
本編と違う側面が見えたのでは!?
って思ったのですよ。
個人的にイシェル視点部分は
カイ視点でイシェルに語らせれば
イシェル視点シーンが不要になるし
本編のラブラブシーンはほぼカイ視点で
イシェル可愛い♡で押し通された感じなので
カイ視点の帰国後のラブい逢瀬シーンまでも
イシェル視点で行けば本編と違った視点の
ラブいシーンが読めたかなと。
不慣れなイシェルをカイが
自分好みに仕立てたならなおさら
イシェル視点で乱れて欲しかったな。
せっかくの特典なので
本編では読めないモノを読みたいのです!!