台湾漫画家 nyaroro先生インタビュー

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

台湾漫画家 nyaroro先生インタビュー  コミックス『Debug-ノートパソコンの使い方-』日本語サイトオープン!

2015/12/03 17:58

擬人化ノートPC×小説編集者の恋♥ 第1話まるまる試し読み公開中!
台湾の同人誌即売会で人気を集め、大手出版「東立出版社」のスカウトを受けてデビューした、台湾漫画家のnyaroro先生。このたび、今年7月に発売された初BLコミックス『Debug-ノートパソコンの使い方-』の日本語サイトがオープンしました♪

あらすじ
解散寸前の推理小説部門でリーダーを務める編集者・季莫(リバク)は、急逝したおかかえの大御所小説家・丹木源(タンモクゲン)に託されたノートパソコンを事故で水没させてしまった! データを復元させたいという彼の強い願いでパソコンは復活することになったけれど、なんとそれは人間の姿で戻ってきて――!?

現地では発売後3日で重版がかかるなど、台湾オリジナルBL漫画としては異例の人気と注目を集める今作を、第1話まるまる試し読みできるのは日本語版サイトだけ♥ 好評なら全編日本語版も夢じゃないかも!? それでは、第785回の「801 AUTHORS 108」は特別編♥ 台湾漫画家nyaroro先生のインタビューをお届けします!

Q. 今回は台湾の出版社「東立出版」の新人漫画家である、nyaroro先生がインタビューに答えてくださいます♪ まずは自己紹介をお願いできますか?
はじめまして、nyaroroと申します。
『Debug-ノートパソコンの使い方-』という作品は、私がはじめて商業誌で描いたマンガです。連載を始めてからもう1年以上が経ちましたが、日々「締切を守ること」と「皆がもう一度読みたくなるマンガを描くこと」を目指し頑張っています。
Q. 先生はとても個性的なペンネームですが、「ニャロロ」先生とお読みしてよいのでしょうか。由来は何ですか?
そうですね、「ニャロロ」と読んでいただけたら大丈夫です! よく読みづらい名前ですねって言われるので申し訳ないです。由来ですが、ある日英語のペンネームを考えていたときに、ちょうどテレビで『ケロ●軍曹』を観ていたので、この名前にしました。

Q. BLを好きになったきっかけを教えてください!
中学1年生の時、家で母と一緒にテレビを見ていたら、ちょうど『グラビテーション』というアニメが放送されていたんです。そこで主人公(男)がもう一人の主人公(男)を押し倒したシーンが出てきて、「こんな神秘的な世界もあるんだ!」と知りました……。

その時は、BLに対して特に好きとも嫌いとも感じていませんでしたね。ただオープニングとエンディングの曲がとても大好きだったのでそのまま毎日観ていて、全編観終わったあとでマンガも集めました。

その後高校に入ってから中村春菊先生の『純情ロマンチカ』シリーズにはまってしまって、しかもサークルの先輩がよく学校に色々な同人誌を持ってきていたこともあって、やっと「BLの世界の広さと深さ」を本当に意識するようになりました。同時に「大好きだーどうしようー!!」という気持ちも自覚しましたね…全てはここから始まりました……。

Q. 先生は初めての商業誌で連載デビューをされたと伺いました。どのような経緯で東立出版社の雑誌で連載するに至ったのでしょうか。
同人誌即売会で、編集部の智さんに「少年漫画月刊誌『ドラゴン少年』で少年漫画を連載しませんか」と誘っていただいたのがきっかけです。でも打ち合わせをしていて、私は少年漫画より少年たちの「深い絆」が描きたいと思ったんです(笑)。そうしたら、智さんが少女漫画月刊誌『星少女』のほうに紹介して下さって……智さんには本当に感謝しています。

Q. 同人誌ではどのような内容を扱っているのですか?
二次創作の作品は「擬人化モノ」が多いですね。動物やゆるキャラを擬人化して、カップリングまで描いてしまいました。『く●のプーさん』とか、『ウサ●ッチ』とか、コンビニのゆるキャラ家族とか……。みんなが人間になると何でもできるので、ある意味では便利ですね。

オリジナル作品では、「魔王と小さな王子さま」というシリーズを描いています。バイオリンを愛する寂しがり屋の魔王と、見た目は少年だけど実はもう50代の王子様が、森の中で出会って一緒に生活を送るというストーリーです。
中国語版のマンガしかありませんが、ネット上で全編公開していますので、機会があればぜひご覧ください。そしてこの2人の物語を好きになっていただけたらとても嬉しいです!

Q. そんな先生にとって、「同人誌」と「商業誌」の違いとはなんでしょうか?
やっぱりその「自由さ」が一番違うと思います。同人誌は自分が描きたいと思うものを描けば良いのですが、印刷場は自分で探さないといけないですし、新しい商品を作った時は、販売すると同時に読者への対応も自らする必要があります。一方で商業誌を描く時は出版社の方針に従わなければいけませんが、全力で絵に集中できるというメリットがあります。両方とも経験したのですが、その楽しさが違うんです。私はどちらも好きですよ!(同人誌を描く時は「喵四郎」という名前を使っていますので、機会があればそちらもよろしくお願いします!)

Q. そうして『星少女』で連載が始まった『Debug-ノートパソコンの使い方-』は、ノートパソコンの擬人化とミステリ小説編集部リーダーという組合せがとても斬新ですね。この独特な発想はどのように生まれたのでしょう。
以前、仕事用のパソコンが壊れる直前に、ハードディスクから毎日ガタガタと可哀想な音がしていたんです。もちろんそんな状態でも私は仕事をしなければいけません。その時、「もしパソコンに魂があったら、絶対たくさんの怨念がたまってるだろうな」とよく考えていたんです。それで、ネタを提案するとき「人間が大嫌いで仕事をしたくないノートパソコン」のストーリーを描いてみました。
あと私自身も過去に、締め切り前に原稿を仕上げた際、パソコンが急にシャットダウンした経験がありまして。ファイルが消えたときは、同時に自分もこの世から消えたいと思いましたね……。そんなことから、消えてしまったはずの小説を必死で再現しようとする推理小説編集部のリーダーというキャラクターが生まれました。(データのバックアップは本当に大事です…)

Q. また先生は、今年9月開催の「京都国際マンガ・アニメフェア2015」のなかで連動して行われた「京まふ漫画賞」にて作品が一次選考を通過、大変高い評価を獲得されました。おめでとうございます! 日本でご自身の作品が読まれることについてはどんなお気持ちがありますか?
このような評価をいただけてとても光栄です。審査員の皆さん、そしてこの漫画賞のことを教えてくれた友人に感謝しています。今回のコンテストを通して、漫画を描き続けるモチベーションがさらに湧いてきました。将来的に、日本やほかの海外の方にも私の作品を読んでもらえるようになったら嬉しいですね!

Q. これまで人外もの、擬人化BLなどのファンタジー作品を描かれているnyaroro先生ですが、先生の萌え属性を教えてください!
“ギャップ萌え”がとにかくたまらないです…! たとえば……「女の子に見えるけど実は男」とか、「地味なクラスメートが、メガネを外したら超イケメン」とか、「冷徹な生徒会長がこっそり少女漫画を集めてる」とか、「一見、超やさしいワンコ攻めに見える副会長が、実は鬼畜ドSで生徒会長をアレコレしてる」とか、そんな感じです!

Q. 最後に、日本のBLファンに向けてメッセージをお願いします!
これからも「みんなが楽しめる漫画を描く」ことを目標に頑張っていきたいと思います! ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
東立出版社 担当編集コメント
nyaroro先生の絵柄がとても綺麗で、ストーリーの展開も面白いです。台湾で発売されて僅か3日間で重版が決まったほど、人気の高い作品です。日本語版の翻訳は第1話までですが、ぜひご覧ください! ようこそnyaroro先生のファンタジーな世界へ!

nyaroro《Debug-筆電的使用手冊-》日本語ページ

黑蕨館 - 壬生喵四郎(nyaroro)個人サイト

東立出版社

(C)Debug-筆電的使用手冊-/nyaroro/東立出版社

コメント4

投稿順|最新順

匿名1番さん(1/1)

可愛い絵ですね。続きも読んでみたい。

匿名2番さん(1/1)

美しい・・・・

匿名3番さん(1/1)

仏像系男子以上にどう転ぶかわからん…

匿名4番さん(1/1)

こういう絵の作家さん多いですね。
目新しさは感じないし、見分けがつかない。
ストーリーがいいのかな?

PAGE TOP