絵津鼓先生インタビュー

明るくて楽しくて、ときめきや切なさもしっかり入った一冊！
童貞大学生の拓海は、まだ見ぬ彼女とのデート貯金に一生懸命！ 家業の花屋の手伝いで訪れたラウンジで、ボーイの欣也と出会います。最初はただのチャラ男に見えた欣也ですが、実は親切で、ドジな拓海を何度も助けてくれて……。9月30日発売、絵津鼓先生の新刊コミックス『ラストフライデイ』。やがて拓海は、欣也を相手にデートの練習！ はたして彼が、彼女をゲットして童貞を卒業する日は来るのでしょうか!? それでは「801 AUTHORS 108」第731回、絵津鼓先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
実家の花屋を手伝う主人公が訪れたラウンジ(高級クラブとスナックの間のような店)で、出会ったボーイの男の子とだんだん仲良くなったり喧嘩したりする、全体的に明るいノリの話です。
脇役キャラもたくさん出てきます。動物も出てきます。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
ボーイのバイトをしてるチャラ男(実は○○生)の攻と、叶わない片思いをしてる天然ボケ？ な童貞の受です。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
今回はとにかく明るく気楽に、読者さんに笑っていただけるような話にしたいなと思って描いていたので、主人公の喜怒哀楽を時には共感しつつ、時には他人事として(笑) 楽しんでいただければと思います。
また、攻の受に対する気持ちは最初は複雑なものがあったりするのですが、それがシンプルな好意に変わってゆく過程を観察していただければと思います。
本文とは違いますが、各扉絵もちょっとふざけたノリが伝わるようにと、雑誌掲載時のようにアオリ文入りなのもポイントです。
そして、とあるいきさつでカバー下にymz先生と涼子先生にイラストをご寄稿いただいております!! こちらもぜひ!! お楽しみに!!

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
仲良くなってくっつくというのは山場であると同時に、この二人が「友情」じゃなく「恋愛」になるのは何故なのか？ という部分をどういうふうに描けばいいのか、担当さんと一緒に随分悩みました。
こういうふうに展開させよう、と決まってからは予定より1話伸びてしまい、思ったより長くなってしまいました。
受のダサかったりボケてる言動を攻がどうポジティブに受け取るか、というのが攻の良いトコロを見せるシーンなのですが、思い起こせばそういうシーンは特に楽しかったです。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
受の友人として眼鏡キャラを考えていましたが、すっかり出てくることなく終わりました。
あと、裏設定というわけではないですが、チャラ男だけど女の子をないがしろにしないフェミニスト、というのが攻の設定です。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
まさに山場となる展開がどうしても思いつかず、悩みに悩んで、もうダメだ…という瀬戸際で、お風呂に入っていたらパカーーーッと思いつき、その後はなんとか一気に最終話までまとまるということがありました。
それからお風呂で湯船に浸かるのはいろんな意味で大事だなと思いました。

Q. 今、何かハマっていることは？
スタミナをつけたくて、プロテインや酵素を飲んでいます。
原稿中に筋肉をブルブルさせるマシンをつけたりもしています。
ふとしたときに「お前はアスリートか？」と自分にツッコミますが、体が変化するのに半年かかるそうなので、長いスパンのつもりで地道に続けようとしています。(が、たまに面倒でやめます)
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
ドキドキしています～そしてまたこのようなインタビューの場をありがとうございます!!

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
こんにちは、絵津鼓(えつこ)と申します。ここまでお目とおしくださりありがとうございます。
読んでくださった方がハッピーな気分になれるような話、ということを心がけて描きました。
まだまだ精進すべき点が多くありますが、読者さんへの感謝と愛をつめこみ、なかなか分厚くにぎやかな1冊になったかと思います。
このインタビューを見てくださった方にもハッピーなことがありますように！
なにとぞよろしくお願いいたします。

編集部からのコメント
絵津鼓先生2冊目のコミックスの今作は、絵津鼓先生のご回答にもありますように、明るく楽しいコミカルな雰囲気のお話になっています。とはいえ、コミカルさだけでなく、恋のときめきや切なさもしっかり味わえると思いますので、この一冊でたくさんの萌えを感じていただけましたら嬉しいです。
また、この『ラストフライデイ』を第一弾とする絵津鼓先生のコミックス3ヶ月連続刊行を記念して、「秋の絵津鼓祭り2015 ええツッコミやん！」フェアを開催しています。サイン会や抽選プレゼントなど、いろいろな企画がありますので、ぜひチェックしてみてください。

(c)絵津鼓／大洋図書