菅辺吾郎先生インタビュー

任侠とヨーグルトから生まれる、凸凹ハートフルBL♥
大学生のアタルは、叔父の頼みでヨーグルトの宅配バイトを引き受けます。怪我でしばらく働けないパートのおばさんのお得意様を、一軒ずつ回る簡単なお仕事のはずだったのに、訪問先にはあきらかにヤクザのお屋敷が!! 6月15日発売、菅辺吾郎先生の新刊コミックス『任侠ヨーグルト』。お屋敷の前で一歩が踏み出せないアタルに話しかけてきたのは、これまた怪しい眼鏡の男！ 恐怖のあまり腰を抜かしたアタルは、眼鏡男に抱えられて組事務所へ……。受難の大学生を待つ、ラブ展開はいったい!? それでは「801 AUTHORS 108」第648回、菅辺吾郎先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
怪我をしたパートのおばさんの代わりに、ヨーグルト配達員を始めた受。指定された場所へ行くと明らかにソッチ系のお屋敷があり、門の前で怖い眼鏡男に目をつけられ…。
という設定とは裏腹にほのぼのとした話です。
ほのぼのしたり怖かったり、ときめいたり痛かったり、泣いたり笑ったり…と一本の喜劇のようなストーリーになって…いればいいなぁと思います。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
暴力団の事務員の東(攻)×一般大学生のアタル(受)
攻はジェントルで優しい眼鏡男ですが、どこか胡散臭い。
受はどこにでもいるような、素朴で素直で温和な流されやすい性格。
一見凸凹で接点のない二人が、ほんわり関係を深めていく様子を眺めていただけたらなぁと。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
攻の事務所に入り浸る謎の男・セージです。一見ただのイキっているニーちゃんですが、実は…。というキャラ。
その他にもワチャワチャと賑やかにしている脇役が沢山います。
脇役の賑やかさは楽しんで頂けたら嬉しいです。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
攻の眼鏡でしょうか…。
同レーベルの作家さんは眼鏡をきっちり描く方が多くて「適当な眼鏡を描いてしまっては先輩眼鏡作家さんたちに顔向けできない！」と思い眼鏡だけは！ 眼鏡だけは！ …と、きっちり描く意識をいたしました。
ですのできっちり眼鏡がお好きな方は是非「uvu」の他の漫画もチェックしていただけたらと！

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
色んな形状のモブを描けたのが凄く楽しかったです！ アゴが割れてたり、スキンだったり…！
いつもは顔の形状を崩すとモブとして目立ちすぎるので抑えているのですが…。今回はもう思いっきり！
自分のレパートリーが多ければもっと色んな形状を描けたのですが…。悔やまれます！

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
受の名前を考えていたときにちょうど読んでいた本の登場人物が「アタル」さんで…。
「あぁ、何かお腹にきそうな名前だしこれでいいや。ヨーグルト販売員だし。」と決定しました。

友人にはずっと「パートのおばさんが黒幕でしょ!?」と言われていましたがそんな裏設定はありません。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
姉の結婚式があったのですが…。そんな記憶も吹っ飛ぶほど、遅筆で〆切にあわあわしていた記憶しかありません…。
今回とくに色んな方に支えてもらっちゃいました。人ってほんとありがたい…。
人に迷惑をかける人間ほど人の優しさを知れるってなんだか理不尽だなぁと思いつつ…ありがたいです。

Q. 今、何かハマっていることは？
ドラマに目覚めました。服装や形状を参考練習にするのにいいなぁと。
ただ影響されやすい性格なので、ハマったドラマに影響されすぎないようには気をつけます…。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
とっても怖いです。今までにないくらいとっても。
でも皆さまがとっても楽しい感じに帯やカバーを考えてくださって、とっても賑やかな感じにしてくださったので、それに背中を押されている感じです。
見た人が賑やかな気持ちになってくれればなぁと少しウキウキしています。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして・こんにちは、菅辺と申します。ここまで読んでくださって有難うございました。
今回でありがたくもBL3冊目になります。
主人公が思いっきり甘やかされたり、ちょっと痛くされたり…と内容も騒がしく、脇役も騒がしい本ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
担当編集より
まずタイトルのインパクトが絶大！ な本作は、インテリヤクザ(？)×ビビりなヨーグルト販売バイトの大学生のハートフルラブなお話です。間違って配達に来てしまった主人公・アタルに対し、優しく接してくれる組の事務員と名乗る東ですが、何か含みがあるようで…？ 健気な主人公とミステリアスな魅力ある東とのやりとりをぜひお楽しみください。

特典情報
中央書店：描き下ろしモノクロ漫画ペーパー

(c)菅辺吾郎／マッグガーデン