鮎川ハル先生インタビュー

お前さ、あんまり俺といたら、誤解されんぞ… ホモのことけ？
主人公の大学生、クロこと黒川はゲイ。同じ大学のノンケ、赤松に片思いしています。ノンケへの恋に臆病になっていたクロですが、赤松はクロがゲイであると知った後も普通に接してくれて……。5月22日発売、鮎川ハル先生の新刊コミックス『赤松とクロ』。いろいろと悩みがちなクロに対し、赤松はワイルドめの方言を使う、あっけらかんとしたキャラです。でも、クロを狙うゲイの先輩の存在を知った彼は!? それでは「801 AUTHORS 108」第627回、鮎川ハル先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
同い年の大学生ふたり。主人公がゲイ(受け)で、ノンケのお友達に片思いしている所から、うまくいってその後もなんやかんやあります…みたいな一連のお話です。
連載というよりは同じキャラで読み切りがぽつぽつ続いている感じです。多分。
あと脇役のキャラのスピンオフ的なお話も一話。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
明るいすっとぼけ系×無愛想若干暗い系……でしょうか。なんかこの書き方もひどいな。でもそんな感じです。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
同じ大学のホモの先輩が割と出張ってます。愛着が湧いたので彼メインで一話描きました。最初の質問の回答のです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
攻めの…キャラが…訛る…。残念ながらなんちゃって訛りなので、温かい目で見て頂きたいと共に、セリフがなにかと大変でした。なんちゃってだから。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
なんちゃってですけど、わざわざやりたかったほどに好きな方言なのでやっぱりそこが楽しかったです。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
一話読み切りのつもりで描いたお話がまるっと一冊になったんです…すごいですね…おかげさまで出せていなかったキャラの細かい設定も回を追うごとに描く事ができまして。出し切った感あります。

Q. 今、何かハマっていることは？
去年コミックスが出た時も、ちるちるさんのインタビューでここでドラクエ10って言っていました。今も変わらず原稿とドラクエの間を常に行ったり来たりする日々です。楽しい。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
コミックスはありがたい事に2冊目なのですが、デビュー作が収録されているのが今回の本になりまして…前回の比では無い緊張が…今…。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして。こんにちは。鮎川ハルと申します。ここまで読んで下さいましてありがとうございます。少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。書き下ろしもがんばりました。どうぞお手柔らかに…よろしくお願い致します。
担当編集：東京漫画社 Oさんより
先生も回答されている通り、オリジナルBLデビュー作のシリーズがまとまり単行本になりました！
大学生同士のカップルで攻の赤松が方言男子なのですが、元々ノンケだけあり溢れだすリア充オーラといいますか、方言のちょっとゆるい感じや物事をあまり深く考えないあっけらかんとした部分が非常にリアルで、悪い意味ではなくやり手感を醸し出しており、なんだか枯れていた乙女心をくすぐられます…。
それに対し受のクロは、ゲイということを集団生活の中でおおっぴらにするのは…と気を遣うような常識人でおとなしめの男子。でも意外とゲイらしい(？)大胆な面もあり、クールっぽく見せつつも自分や赤松の言動にグルグルとテンパることもありで、こちらには常に滾っている腐女子心が「こやつをどうにかしてやりたい！」とさらに萌え滾ります。
そんな攻と受の化学反応の日々、萌えないはずがないのです…。是非とも…お手に取ってお確かめくださいませ。
デビュー作でありながら拙さを一切感じさせない、けれどフレッシュなおすすめの一冊です！

追伸＊これを言うと鮎川先生が嫌がること請け合いですが、今作は前作よりもえっちなシーン多目でおおくりしております♥

特典情報
共通：初版のみ描き下ろしペーパー封入
アニメイト限定：描き下ろしコミックペーパー
とらのあな限定：描き下ろしコミックペーパー
ヴィレッジヴァンガード限定：描き下ろしコミックペーパー
応援書店限定：描き下ろしコミックペーパー
詳しくは東京漫画社ホームページへ

(c)鮎川ハル／東京漫画社