小野アンビ先生インタビュー

小高い丘の上に住むのは、ハイスペックニート!?
サラリーマンの翔真は、幼なじみでひきこもりの一花を気にかけ、何かと面倒を見ています。両親を亡くして以来、変わってしまった一花。昔はなんでも器用にこなし、花が咲くような笑顔を見せていたのに……。5月15日発売、小野アンビ先生の新刊コミックス『花とノスタルジア』。翔真は、毎日の仕事に追われながらも、一花が暮らす近所の高台の家に通います。なのに一花は、翔真を女と間違えてキスしたり、「お前でイけたらいろいろ楽なのになあ」なんてことまで言う始末！ このひきこもりを、立ち直らせる術とはなんでしょう!? それでは「801 AUTHORS 108」第617回、小野アンビ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
家が舞台のコミカルで温かいお話が書きたいなと思っていろいろ考えた結果、ひきこもり×リーマンにしようと思いました。

大人になっても仲良しな幼なじみ同士の主人公二人が、昔とは変わってしまった、たくさんの事を受け入れながら前に進む話です。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
ふわふわしているように見せかけて隙のない、訳あり無職…？ の攻めと、攻めを想ってあれこれ行動するがあまり報われない、苦労人で健気なリーマンの受けです。

でもお互いの事が本当に大事で大好きです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
受けの一途さでしょうか…？　一途な人が好きなんです。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
半年かけて一つの物語を完成させるという事は、これまで経験がなかったので苦労しました。本当にこのお話をちゃんと終わらせる事ができるのかな…と何度も不安になりました。また、今まで学生ものを中心に描いていたので、今までの絵を崩さないように、大人の主人公を描くように気をつけました。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
epi.3はネームがなかなかできなくて何度も書き直したので、お披露目できなかったシーンがいくつかあります。その中の一つに攻めと受けが一緒にお風呂に入るというシーンがあって、私はすごく萌えるので描きたかったのですが、没になりました。無念です!!
　　
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
生まれて初めて親知らずを抜きました。あまりにあっさり抜けて拍子抜けしました。

Q. 今、何かハマっていることは？
本を読むのが好きです。連載中になかなか長い物語を追う事ができなかった反動からか今はたくさん読んでます。
読みたい本や長編漫画がたくさんあります！

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
嬉しいです！ もちろん不安と緊張もあります。でもこうして単行本出して頂ける事は、やはり嬉しいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
こんにちは。小野アンビです。
二冊目のコミックスで、私の初めての連載でした。
拙さも目立つのですが、お手にとって頂けたら、少しでも楽しんで頂けたら！ と思います！
担当編集より
小野アンビ先生、待望のセカンドコミックス発売！
前回のコミックス『炎天夏ドロップ』とは雰囲気の違う、幼なじみ二人のお話です。
丘の上に住む幼なじみは、顔の良いハイスペックニー…ト？
ということで、攻の一花は器用でなんでもこなせるのに、ニートなんです。
けれどそれには理由があって……。
反対に受の翔真は仕事を頑張りつつ、けれど時にはその頑張りが裏目に出る苦労人。
世話焼きの翔真はどうしても一花のことが気になって、大人になった今でも面倒を見るために丘の上の一花の家に向かう日々。

そんな二人のじれったい恋、一冊になりました。

(c)小野アンビ／一迅社